箱型ランドセルの父は、伊藤博文だった!? 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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箱型ランドセルの父は、伊藤博文だった!?

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学習院大学

学習院大学

千円札の顔でした

千円札の顔でした

ランドセルも似合いそう……

ランドセルも似合いそう……

入学式シーズンですが、新元号「令和」が発表されたことで、一気に世の中が新しくなったような明るい雰囲気に包まれていますね。
4月初めの桜の盛りの頃、親に手を引かれて小学校の門をくぐった経験は誰にもあるでしょう。幼稚園児や保育園児から「小学生」。筆箱やノート、教科書など勉強道具の入った大きなランドセルを背負って学校へ通う子どもの姿には、心癒されるものがありますね。
小学生のシンボルのようなランドセル……。今日は、その歴史とトリビアを覗いてみましょう。

ランドセルのルーツは軍隊だった!?

ランドセルの始まりとされているのは、明治10年10月に開校した学習院でした。
当初から制服が採用されていたため服装については統一されていた学習院でしたが、通学形態については馬車で通ったり、使用人に荷物を預けたりと様々でした。 それが、
「学校では皆平等、家庭環境を教育の場に持ち込むのはいけない」
との理念の下、「学用品は自分の手でもってくる」べきとし、8年後の明治18年、子どもたちは馬車や人力車で通学することや、使用人に荷物を預けることを禁止されました。
その際に採用されたのが、背負って両手をあけることができ、持ち運びの利便性がよかった軍隊用の背(はい)のう。
この背のうがオランダ語で「ransel(ランセル)」。これがなまって、「ランドセル」になったと言われています。

大正天皇の学習院ご入学祝いに、伊藤博文が箱型の通学かばんを献上

当初の「ランドセル」は、リュックサックに近いものでした。それが現在のようなしっかりとした箱型ランドセルに変わったのは、明治20年のこと。
大正天皇の学習院ご入学祝いに、時の内閣総理大臣、伊藤博文が箱型の通学かばんを献上しました。これが、ランドセルの始まりだとされています。
素材が黒革に決定したのは、3年後の明治23年で、同30年には、こまやかな形状や寸法(縦一尺一寸、横一尺五分、マチ幅二寸五分)などが統一され、いわゆる"学習院型"が完成しました。
以降、100年以上経過しても基本的なスタイルはまったく変わっていないということです。
(一尺=30.3cm,一寸=3.03cm、一分=3mm)

実は、ランドセルは強制ではない?

一般的に、小学校入学にはランドセルが当たり前という風潮がありますが、私立の一部の小学校をのぞけば、公立、私立の小学校のほとんどは、ランドセルを推奨することはあっても義務としていないようです。
子どものランドセル使用は、義務ではなく任意とのこと。
しかし実際に、小学校でランドセルを使用しているのが多い理由としては、
・両手が自由になる。転んでも、両手で自分の身体を支えることができる。
・教科書を保護する強度がある。教科書やプリントがつぶれたり、汚れたりしない。また多少の雨などから教科書などを守ることができる。
・転んだ時に体を守れる。後ろに転んでもクッションとなって、後頭部が地面にぶつからない。
・水に浮く。なんらかの理由で水に落ちても、水に浮くと拾いやすい。
一方で、ランドセル以外にもこれらの条件を満たしていれば、別に問題はないという「ランドセル不要論」もあり、これには、ランドセルの平均購入価格が4万円台という高額であることも要因にあるようです。

海外ではランドセルがファッションに!?

日本では、「ランドセル=小学生」のイメージがありますが、近年、海外ではランドセルブームが起きています。
火付け役はさる、アメリカのハリウッド女優。2014年、彼女は【ベージュ系のトレンチコートに真っ赤なランドセルを背負って出かける姿】をパパラッチに撮影されます。それはなんともキュートで可愛く、この写真は、またたく間にハリウッドセレブや流行に敏感な20〜30代の若者の間で話題となりました。
ランドセルは一躍【ファッションアイテム】として認知されたとのこと。
人気の理由としては、
・鮮やかな色、デザインの多様さが海外の人々にとって魅力的にうつる。
・丈夫な革や金具で作られており、耐久性も非常に高い。
・ほとんどのランドセルが鍵付きなので、防犯対策にも有効である。
この海外での人気に乗じて、ランドセルの老舗メーカーが作った大人用ランドセルは、10万円という高価な価格設定にもかかわらず、注文が殺到。受付開始即完売と異例の人気となっているそうです。
100年以上の歴史をもつ日本の「ランドセル」は、独自の発展を遂げた文化といえるものだそうです。このところ、使い終えたランドセルを革小物にリメイクするのも人気とか。
これから、世界をまたにかけ、ランドセルがどのように発展していくのか……楽しみですね。
参照/ランドセル中村鞄製作所 ランドセルの歴史と由来
セカイコネクト 海外でランドセルブームを火付役は”あの人”だった!


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