立春もはや第三候「魚上氷(うおこおりをいずる)」です 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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立春もはや第三候「魚上氷(うおこおりをいずる)」です

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氷の間から魚が飛び跳ねる時期となりました。第一候で春を知らせる東の風が氷を解いたのでしょう、閉じ込められていた魚は冷たい水の中から氷のすき間をみつけて飛び跳ね始めます。すこしづつ春が近づいているのです。まだまだ2月は寒さの厳しい日が続きますが夜明けはすこしづつ早まり、暗かった仕事帰りに、夕暮れの茜色が空にひろがるのをみられるようになっていることに気づかされます。時は静かにすすんでいます。

「ワカサギの穴釣り」といえば冬の風物詩です!

堅く凍った湖面に穴をあけて釣り糸を垂れる「ワカサギ釣り」は、穴釣りといってこの時期ニュース映像にもなりますね。湖上でひとり小さな穴に向かってワカサギを待つ姿には釣り人の冬の楽しみを感じます。
ワカサギは漢字では「公魚」と書かれます。知らなければ読めない当て方ですがその由来は江戸時代にあるとのこと。霞ヶ浦産のワカサギが将軍に献上されたことから、公方さまに献上された、または、ご公儀の御用魚となったということで「公」の「魚」が当てられるようになったとのこと。
骨ごと食べられることから天ぷらやフライ、焼いたりして新鮮な味を楽しんだり、小さなものは佃煮にすれば長くごはんの友にもなる美味しい魚です。将軍さまのお好みはどんな料理だったのでしょうか? 熱々の天ぷらを食べていただけたでしょうか?

寒さの中に春の光! 東から吹いてきた春の風は光のきらめきも運んできました

春といえば光の輝き、冬の眠りからの目覚めが春。日足は伸び空が明るさをまして気温があがれば雪解けが始まり、せせらぎの中に鳥のさえずりが聞こえてくることでしょう。春の音は自然のなかに心を合わせたようにハーモニーを奏でます。
「日のあたる窓の障子や福寿草」 永井荷風
春の明るい光をうけると輝くみどりも目に眩しいものです。この時期食卓に欠かせない春菊は春の初めの美しいみどりのひとつでしょう。苦みをもったみどりには身体を浄化させる機能もあるとか。春が秘めている活力ともいえます。それは瑞々しい青春にも、たとえられますね。光の春を感じてみつけにでかけてみてください。

春の風は恋の風⁉バレンタインデーですね!

いつの間にか私たちの生活の中に溶けこんでしまったバレンタインデーは2月14日。世界中から美味しいチョコレートが集まってくる時期でもあります。口に含めば滑らかさの中に甘さと苦みが溶けて何とも言えない幸せ感が広がります。和菓子の意匠の巧みさに目の肥えている日本人にとって、チョコレートの一粒ひとつぶに凝らす美しさの鑑賞もまた楽しみです。
「恋風」という言葉を知っていますか?「ほのほのと心があったかくなる風」ですか? それとも「片思いの切ない風」でしょうか? 16世紀初めにつくられた日本語をポルトガル語で説明した『日葡辞書』によると「恋の切なさが身にしみわたるのを、風にたとえたことば」と「恋風」を説明しています。「そうだなぁ」と納得してしまいます。恋の思いをチョコレートに託して伝えるバレンタインデーが日本にやって来たのは20世紀! でも400年も前に恋の切なさを伝える「恋風」をポルトガル語で伝えていたんですよ! 恋の思いは万国共通、時代こえていつでも駆け巡っているようです。
チョコレートに託して身近な人に感謝伝える日としてもいいかもしれませんね。


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