12月も終わりに差し掛かり、2019年が近づいてきました。
12月21日の今日は、一年最後の縁日である「納めの大師」が開かれる日です。来年の幸運祈願のために、お参りに向う方も多いのではないでしょうか。
今回は、「納めの大師」についてご紹介します。

1年最後の縁日、「納めの大師」って?

縁日は、御本尊としている高僧や神仏の降誕日や命日に由来した日に開かれます。神仏との繋がりを持つために開かれる縁日にお参りをすると普段よりもたくさんの徳を得られるとされているため、昔から縁日にはたくさんの人々が訪れます。
12月21日に開かれる納めの大師とは、弘法大師の命日に由来して開かれる縁日です。弘法大師を御本尊としているお寺では、弘法大師の命日である3月21日に由来して毎月21日に縁日が開かれます。その中でも、1年の最後に開かれる縁日が、納めの大師と呼ばれているのです。
弘法大師といえば、厄除けの御利益として有名です。新しい年を迎える前に、納めの大師に赴いてみてはいかがでしょうか。

縁日でお正月準備。京都、東寺の終いの大師

京都の東寺で開かれる納めの大師は「終い弘法」と呼ばれ、毎年多くの参拝者で賑わいます。
敷地内に並ぶ露店では、干支の置物やカレンダー、おせち料理に欠かせない数の子など、たくさんの品々が販売されています。並ぶ露店の数は、なんとおよそ1,000軒!お正月の準備のために、ふらっと寄ってみるといいかもしれませんね。
また、東寺に並ぶ露店ではお正月に関連するものの他にも、アクセサリーや古着、骨董品など様々なものが並んでいます。お参りのついでにお気に入りの一品を探してみてはいかがでしょうか。
■東寺
住所:京都府京都市南区九条町1番地
最寄駅:「JR京都駅」(八条口)下車→徒歩15分
「近鉄東寺駅」下車→徒歩10分

手で招福。東京、西新井大師の熊手市

関東厄除け三大師として有名な西新井大師では、露店に熊手が並びます。熊手はもともと運やお金をかき集めるといった意味をもつ縁起物とされており、納めの大師に並ぶ熊手は招きやオカメなどで色鮮やかに彩られています。この日に売られている熊手は、数百円ほどのかわいらしいものから、数十万円もする豪華なものまで様々。数十万円もする熊手なんてなかなか買えるものではありませんが、どんなものなのかすごく気になりますよね。
来年が素晴らしい一年となることを祈って、西新井大師に熊手を買いに出掛けてみてはいかがでしょうか。去年熊手を買ったという方は、去年よりも大きいものを買うのがおすすめです。熊手を年々大きくしていくことで、さらに御利益が増すそうですよ。
■西新井大師
住所:東京都足立区西新井1丁目15-1
最寄駅:「大師前駅」下車→徒歩5分
「西新井大師西駅」下車→徒歩20分