9月25日は「主婦休みの日」。主婦は無職!?「逃げ恥」にみる家事の評価方法とは

2018/09/25 11:00

秋分の日も過ぎ、旬の味覚が出回る実りの季節がやってきました。 9月25日の今日は「主婦休みの日」。主婦の元気がニッポンの元気になれば!と女性のための生活情報紙を発行するサンケイリビング新聞社が、2009年より提唱する主婦が主役の記念日です。日程は、1月25日、5月25日、9月25日の年3回。「家事や育児に頑張る主婦がリフレッシュできる日」「家族が元気になってニッポンも元気になる日」「夫や子どもが家事にチャレンジする日&パパと子どもが一緒に行動する日」として、啓蒙活動やイベントを企画しています。 主婦に休みなし。毎日、家族のために頑張るのが主婦の仕事といっても過言ではありません。主婦の「仕事」は実に多岐にわたりますが、社会的にはなんと「無職」!その理由とは……。

家事に育児に超多忙!それでも主婦は「無職」なの? 主婦とは、家事責任を負う既婚女性を指すことが一般的で、最近は新しい生き方として「主夫」を選択する既婚男性も現れていますね。 主婦の歴史をたどると、資本主義の発展が大きく影響しています。男性が賃金労働者として市場に出ることで、生産労働から解放された妻が育児を含む家事労働を担うようになりました。日本では、1950年代後半の高度経済成長期以降に、一般庶民の間でも専業主婦が誕生しています。 総務省による「日本標準職業分類」には、「職業とは、個人が継続的に行い、かつ、収入を伴う仕事をいう」とあります。さらに、「仕事をしていても収入を伴わない場合」の例として、「自分の属する世帯のための家事・家庭菜園の作業又は小遣い程度の収入を得て、留守番などに従事している場合」と記載があります。現在の日本では主婦はここに分類されているのです。主婦は職業とは認められておらず、どんなに忙しくても無職ということに。収入を得ていない「無償労働」は、職業とはされていないのです。 しかし「主婦=無職」という定義に疑問を持つ人は多く、書類などの職業欄に「主婦」の選択肢がないことに違和感を感じる人も少なくないのではないでしょうか。 安い?高い?『逃げるは恥だが役に立つ』で、主婦の年収は304万円 2016年にドラマ化された海野つなみさん原作のコミック『逃げるは恥だが役に立つ』は、家事を「仕事」ととらえて契約結婚する、というストーリーが反響を呼びました。 大学院を出たものの就職できない主人公・森山みくり(新垣結衣)は、プロの独身男・津崎平匡(星野源)と契約結婚、掃除・料理などの家事労働を請け負います。津崎が住み込みの家事代行を依頼する際にみくりに提示した月収は、19万4000円、1日7時間労働で年収304.1万円でした。 その根拠は、エリートエンジニアの津崎が「OC法」に基づいてはじき出した試算。ポイントは、同居するみくりが支払うべき家賃、食費などを「給料」から差し引いている点。月給の19万4000円という金額は、彼女の純粋な手取り賃金ということになります。 OC法(Opportunity Cost method、機会費用法)とは、もし主婦が家事にあてた時間を市場で働いていたら報酬はいくらか、という仮定で計算する方法。その他にも、無償労働の内容を料理や掃除、保育といった項目に分けて、同じような専門職につく人の賃金で評価するRC-S法(代替費用法スペシャリストアプローチ)、家事代行サービスを専門とする人の賃金から評価するRC-G法(代替費用法ジェネラリストアプローチ)といった3パターンの評価方法があります。 アメリカの調査会社によるとRC-S法で試算した場合、月収100万円、年収1,200万円という金額に。家事をすべてプロに託すとこのような結果になることもあり得るのですね。
家事や子育て、無償労働も有償労働も等しく評価されるべき 家事のような無償労働をお金に換算するのは、決して無意味なことではありません。有償労働のように金銭的な報酬や他者による評価がないからこそ、お金という分かりやすい基準に置き換えて、その意義や価値を評価する必要があるといえます。有償労働も、無償労働も、同様に意義があり評価されるべきなのではないでしょうか。 究極の無償労働といえる家事や育児は、家族への愛情がないと大変なストレスにもなりかねません。9月25日の今日、有償無償に関係なく、パートナーの労働をお互いにねぎらい感謝する日にしてみてはいかがでしょうか。明日からまた元気に頑張れますように! 参考サイト サンケイリビング新聞社 総務省 内閣府 livedoor NEWS 参考文献 海野つなみ『逃げるは恥だが役に立つ』講談社 2012

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