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「長月」は「夜長月」の意!?次第に長くなる夜に月が冴え輝くころ

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記録的な猛暑の8月でしたが、今日からは9月。和風月名では、9月は「長月(ながつき)」と呼ばれます。まだまだ残暑が厳しいものの、空は少しずつ高くなり、日暮れと共に虫が鳴き、秋の気配をそこはかとなく感じるこのごろ。23日には秋分の日を迎え、24日は中秋の名月、十五夜。月が冴え美しく輝く時節です。

「長月」の由来は、夜長月、稲刈月、稲熟月、長雨月と諸説あり

9月になりました。9月の古名は「長月」と書いて「ながつき」。どうして長い月というのか、少々不思議ですね。この由来をたどってみると、「長月」とは、「夜長月(よながつき)」を略したものと考える説が有力なようです。新暦の現在においても、秋分以降になれば次第に日が短くなり、夜が長くなって、この月名を実感できることと思います。
また、ほかの説としては、「稲刈月(いねかりづき)」が転じて。「稲熟月(いなあがりづき)」が約されてと、稲作と結びつけての考え方もあるようです。さらに、旧暦9月は長雨の時期ということから、「長雨月(ながめつき)」とも。「ながめ」と呼ばれる物忌みが行われる月だったようで、この「なが」からきたのかもしれません。
このほか長月の異名としては、菊月、菊間月、詠月、季秋など様々。果てしなく続く感がある今年の酷暑。そろそろ涼しくなってほしいものですね。

暑さもほんとに彼岸まで!?今年の秋のお彼岸は、20日~26日

古くからよく聞く、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉。例年この言葉を実感することが多いのですが、さて、今年はいかがでしょうか。
お彼岸は「彼岸会(ひがんえ)」とも呼ばれ、春と秋とにあるのはご存じですよね。昼と夜との時間が同じ長さになる春分と秋分の日を挟んで、前後3日ずつをさす場合もあります。今年の秋分の日「彼岸の中日」は新暦9月23日。20日が「彼岸入り」となり、26日が「彼岸明け」となります。
ご先祖さまの御霊を供養するために墓参したり、仏壇にお萩や団子などを供えていただく方も多いことでしょう。季節の変わり目、彼岸花が赤く燃えて咲くなか、あの世とこの世がしばし近づきます。

9月24日は中秋名月、十五夜です。お月見の準備もお忘れなく

春は花というように、秋は月。十五夜を「名月」「月見」とするのは、中国の中秋名月の詩歌が輸入される以前にも、日本古来の信仰的な意味合いもあったようです。風雅の行事というよりも農耕の行事で、もともと収穫を祝う習わしがあり、芋や団子、枝豆やすすきの穂などを供えていたとか。さらに月を拝む習慣には、三尊仏の来迎といった仏教的な意味合いも加わって、月見のしきたりの礎になったともいわれています。
今年の十五夜は新暦9月24日。後の月といわれる十三夜は10月21日。昔は十五夜と十三夜、両方見てこそのお月見とされていたようです。月光がさやかに、煌々と輝き降り注ぐ秋の宵。家族や大切な人と夜空を見上げて、共にその美しさを愛でるひとときをお過ごしください。

またの名を十五夜草。名月のころに咲く花「紫苑」

中秋の名月の頃に開花するため、「十五夜草(じゅうごやそう)」と呼ばれる花があります。その花「紫苑(しおん)」は、50cm~2mほどにも丈を伸ばす草花。紫色の花びらも可憐な小さな花をたくさんつけ、平安時代から薬用や鑑賞用に親しまれてきました。徒然草にも風情ある秋の草として、萩やわれもこう、りんどう、菊などと一緒にあげられ、「しをに」と記されています。
また、亡き父親のことを忘れないために植えた花としても、今昔物語に登場。「思い草」とも呼ばれます。
しっかりした茎に、優しげな花をたくさん咲かせる紫苑。お彼岸の墓前や月に供えるにもいいかもしれません。秋の風は金風とも呼ばれ、西から吹いてくるとか。長月が終わるころには、きっと季節の深まりが感じられることでしょう。身にしむ風に、爽やかな空気に、物のあはれを感じる季節まで、あと少しです。


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