毎月23日は「ふみの日」。1979年に当時の郵政省が語呂合わせによって制定され、手紙により一層親しんでもらうための活動を始めたことがきっかけとなったそうです。そして、7月は旧暦で文月と呼ばれることから、毎年7月に「ふみの日にちなむ切手」を発行しています。暑中見舞いを出す時期と重なる記念日ではありますが、家族や身近な親戚、友人など、いつも顔を合わせているからこそ、改まった言葉をかけるきっかけがない方へ、手紙で日頃の感謝を伝えてみてはいかがでしょうか。今回は、ふみの日にちなんだ切手やイベントのご紹介と、感謝の手紙を書くことがもたらされる嬉しい効果についてご紹介します。

ふみの日にちなんだイベント会場で、ぽすくまと握手!

普段から手紙を書く習慣のある方にとっては楽しみの「ふみの日にちなんだ切手」は、毎年7月のふみの日近くに発行されます。今年のデザインは、手作り感のある手彫りの消しゴムハンコで作られた伝書鳩や手紙からお花が飛び出している可愛らしい切手となりました。また、昨年から発売になっている「ありがとう」などの感謝を伝える言葉が印刷されたものもあるようです。更には、日本郵便とイオンモールが協力して、全国27箇所の地でふみの日にちなんだイベントが開催されています。ここでは、様々な形で楽しみながら気軽に手紙を書く体験イベントに参加できます。既に9箇所での開催が終了していますが、2018年度の下半期開催予定も含めて残り18の会場で行われます。参加費は無料だそうですが、会場によっては材料費がかかる場合があります。日本郵便のキャラクターである「ぽすくま」も各会場に訪れて、写真撮影もできるとのことなのでキャラクター好きの方も注目です。詳細は日本郵便のHPをご覧ください。

手書きで書く「感謝の手紙」が相手も自分も幸せにする

ご挨拶やお礼など、日々お世話になっている方への感謝の気持ちを伝える手段はメールやSNSが主流となっている今、そのメリットは「思いを少しでも早く届けられること」また「相手がそれを確認した瞬間にその情報も得られること」にあるかと思われます。しかし、手紙で感謝を伝える、という行為はそれ以上のメリットがあるそうです。少し時間はかかりますが、相手に丁寧に思いを伝えられるだけでなく、手書きで「書く」という行為そのものが、相手への感謝の気持ちをよりしっかりと自分自身に根付かせることとなり、相手とのよりよい関係を築く心理的きっかけにもなるそうです。また、手書きで感謝の意を伝える機会が増えるほどに他者に対するポジティブな視点、つまり、人や物事の良いところを見つける能力がつき、自分自身が意識せずに感謝したくなることに目が向くようになるため、よりポジティブな思考、体質になるのだそうです。心理学や脳科学の分野などで「書く」ことの良い効果については書籍やインターネットでもすぐに見つけることができます。
いかがでしたか?手紙で「ありがとう」「助かりました」など感謝の意を込めているうちに、手紙を受け取った相手が喜んでくれるだけでなく、自分にも良い効果があるなんて俄には信じがたいことですが、試してみたくなりませんか?そのきっかけに、ふみの日にちなんだ切手などはいかがでしょう。
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