365日、毎日何かの記念日でありますが、今日は何の日かご存知ですか?本日7月8日も複数の記念日が制定されており「質屋の日」「生パスタの日」「中国茶の日」「防犯カメラの日」「信州の地酒で乾杯の日」「なわの日」「なはの日」「ナイスバディーの日」「豆乳で作ったヨーグルトの日」等、があります。様々な記念日の中から、今回は無作為に選んだ「ナンパの日」「七転八起の日」「チキン南蛮の日」についてご紹介します。

ファッションマガジン「ポパイ」提唱「ナンパの日」

1976年に株式会社マガジンハウスから創刊された20代男性をターゲットとした雑誌「ポパイ」の誌上で、1991年6月19日号で提唱された「ナンパの日」。中国の伝説である7月7日七夕の織姫と彦星が会える日に重ねて、出会いや恋が上手く行かなかった男女が新たな出会いや恋を目指すという意味合いで提唱されたのだとか。ナンパとは「軟派」という言葉が元となってはいるものの「硬派」の対義語として存在していたもので、「硬派」とは主張や意見を強く推し進める党を表す政治用語として使われていました。それが「ナンパ」とカタカナで表すことで「見知らぬ女性に声をかける」という意味合いで広く認知されています。また、硬派というと、硬く真面目、クールというよう性格の男性を表現するようになっているのも面白いですね。ナンパの日が提唱されたのは27年前のことで、男女の出会いのきっかけや交際事情、また結婚への考え方など、当時の価値観や環境とは大きく変わっていますが、素晴らしいお相手に出会えるのなら、きっかけはナンパでも良いのではないかと思えますね。ただし、嫌がる相手への執拗な声がけは、軽犯罪として罰せられますので気をつけましょう。

くまもん起き上がりこぼしで勇気と励ましの「七転八起の日」

七転八起の日とは、地震からの復興の気持ちを込め、「くまもんの起き上がりこぼし」で多くの方に勇気と励ましを送る目的として、熊本県阿蘇市でキクイモ商品などを販売する阿蘇壱番屋が制定しました。熊本地震は、約2年前に熊本県と大分県で発生した地震で、最大震度7を観測する大きな地震でした。震度7を観測したのは2回、その後も余震で複数に渡って震度6以上の揺れがあったそうです。そして、2年経った今でも多くの方が仮設住宅等での生活を余儀なくされており、また地震による心への影響は大きく、カウンセリングを必要とする子供も増えているそうです。七転八起という言葉のように、何度も起き上がろうとする強さが求められる復興活動ですが、1日も早く、それぞれの方が望む生活を取り戻せますよう、改めて思いを寄せるきっかけの日にもなりますね。

やっぱり美味しい!延岡発祥、チキン南蛮の日

チキン南蛮の日を制定したのは、宮崎県延岡市の延岡発祥チキン南蛮党で、2009年に有志の市民でまちおこしとして発足した市民団体。「チキン南蛮発祥のまち延岡」を全国にPRすることで、地域を元気にするのが目的なのだそうです。活動成果として、三省堂の国語辞典に「チキン南蛮」が掲載されたり、Yahoo!ご当地メシ決定戦では2013年に全国制覇を達成しました。チキン南蛮は昭和30〜40年の頃に延岡市祇園町にあった洋食屋でまかない料理をヒントに開発されたのが始まりで、今や地元ソウルフードの代表格に。タルタルソースの有無や、チキンの「むね派」か「もも派」かなどでも好みが別れ、様々な飲食店で独自スタイルのチキン南蛮が提供されているのだとか。郷土愛とチキン南蛮への思いを強く感じられる素敵な記念日です。そして、食べたくなりますね。いかがでしたか?日付の上では誰もが7月8日と認識していますが、記念日の制定理由ひとつとっても、その背景や思い、過ごし方等、様々な7月8日があるのだと分かります。記念日制定のような大きな行動ではなくても、今日1日のうちに、習慣のようにやっている小さな行動にも、改めて思いを込めてみてはいかがでしょうか。