健康や美容のためにと普段から積極的に果物を取り入れている方も多いのではないでしょうか。また、変化の多いお天気で食欲の出ない時などは、スムージーやフレッシュジュースで食事代わりという方もあることと思います。さて、その果物ですが、どのタイミングで食べていますか?果物を食べることで得られる健康や美容効果を最大限に活かすなら、食前の果物が理想的と言われています。また、紫外線対策としてビタミンを取り入れたい方は、いつどんな種類の果物を食べるかによって、逆効果になっている可能性もあるので気をつけたいところです。今回は果物はいつ食べると良いのか、その理由と合わせてご紹介します。

果物の健康・美容成分をしっかり吸収するには、食前、食間の空腹時に!

果物には、消化吸収をはじめ人の生命活動に働きかける酵素がたくさん含まれています。その酵素の働きによって、果物は他の食材よりも短い時間で胃から腸まで届くのだそうです。ですから、食前や食間の空腹時に取り入れ、スムーズに栄養成分を吸収させることが、果物の健康・美容効果の恩恵を受けるには効率的なのです。果物は食べてから約30分程度で胃から腸へ届くそうですが、他の食事は約2〜4時間かかると言われています。食後に果物を食べると、他の食材の消化に時間がかかり果物が胃に留まる期間が長く、胃の中で発酵が進んでしまい、本来の果物に期待できる健康・美容効果が得られないどころか、口臭や胸やけの原因になってしまうこともあるそうです。ですから、果物は食前、食間に食べるのがおすすめです。

柑橘系は朝食には不向き?光毒性を持つ「ソラレン」が紫外線を吸収する!?

紫外線対策として外側のスキンケアやボディケアだけでなく、内側からもビタミン、ミネラルの補給に果物を取り入れている方も多いかと思います。しかし、これからの季節、特に意識したいのが果物が持つ「ソラレン」という光毒性のある物質。このソラレンは光に反応して活性化し、紫外線を吸収する働きをすると言われています。ソラレンを含んだ果物や食材を食べた後、ソラレンは約2時間で体に行き渡り、体が紫外線に反応しやすくなると言われています。また、ソラレンが体から排出されるまでの時間は約7時間程度なので、朝食にソラレンを含んだ果物を食べると、1日のうちで最も紫外線の強い時間帯に、ソラレンが体に強く影響しているということになります。ソラレンを多く含む果物は、オレンジ、みかん、レモン、グレープフルーツなどがあり、一方でソラレンが少ない果物は、りんご、バナナ、桃、ぶどう、イチゴなどです。大量摂取でなければ問題ないという説もあるようですが、気になる方は、柑橘系のソラレンが多く含まれる果物は、夕方のおやつに頂くのが良いですね。
いかがでしたか?これまで食後のデザートとして食べていた方は是非、食前、食間に果物を!各種ビタミン類、食物繊維やミネラルに、酵素といった健康・美容に欠かせない成分がたっぷりの果物をしっかり体に活かしましょう。