カラッと晴れずに、ジメジメ。家の中でも洗濯物を干して、ジメジメ。見た目も、気分も、晴れませんよね。そこで、梅雨時のお洗濯をマスターしちゃいましょう!ちょっとしたコツで、すっきり片付きますよ。

部屋干しのイヤなアレのナゼ

部屋干しの時のにおい、雑巾のような何とも言い難い、湿気のにおい。せっかく洗ったのに、なんだかきれいになった気がしない。そんな経験ありませんか。
この生乾き臭とも呼ばれる部屋干しのにおいの原因菌の一つが「表皮ブドウ球菌」。洗濯時に落としきれなかった皮脂やたんぱく質が元になっているのです。また細菌は数が増えるとどんどんと積み重なって、洗剤を使って洗濯をしても、芯の汚れは流れ落ちにくくなります。湿気を好む細菌は乾くまでの時間が長いと、どんどんと増殖していきます。

臭わせない、お洗濯とは?

1 原因菌のほとんどは60℃で死滅!
そこで活用したいのが「半乾き状態でのアイロン」や「コインランドリーでの乾燥」。でもコストや手間を考える毎日は難しいですよね。デリケートな洋服は痛んでしまうこともあるので、注意が必要です。ちなみにアイロンを使用する場合は、『中』程度の温度で死滅させることができます。
2 酸素系漂白剤の活用
1がちょっと難しく感じたら、ぜひこちらの方法を。「40℃程度のお湯+酸素系漂白剤」でも細菌をやっつけることができます。やり方は洗濯機の温水洗浄機能がある場合には、洗剤と一緒に酸素系漂白剤を投入するだけ。ない場合には、洗濯機にお湯を足して温度を上げる方法があります。また洗濯物が少量の場合は、バケツにお湯と酸素系漂白剤を入れ15分ほど漬け置きを。
*必ず注意してほしいこと
・温度が高すぎないこと(衣類を傷める可能性がある)
・塩素系の洗剤と混ぜないこと(有毒ガスが発生して危険です)
3 洗濯機のお手入れを
まめにお手入れすることで、洗濯槽のカビや菌の繁殖を抑えることができます。使用後、洗濯槽の扉を開けて換気をしておくだけでも効果はあります。簡単にできますのでぜひトライしてみてください。

洗濯物を早く乾かすコツ

菌の繁殖も抑えて時短にもつながる、洗濯物を早く乾かすためには「干し方」にもひと工夫してみましょう。
1 風通しを考えて干す
洗濯物の湿気が流れていってくれるように工夫を。「外側に長いもの、内側に短いもの」と離れて見ると山なりのように干す、という方法や、「長・短・長・短」を繰り返し隣に干す洗濯物の長さを変えて干す、などの方法もよいようです。
2 1度に干す洗濯量を減らす
大量に洗濯をしてしまうと、洗濯物から発する湿気も相当なものになります。こまめに洗う、干す、を繰り返したほうが結果的に時短にもつながります。また少量で洗濯機を回したほうが汚れも落としやすく、菌の繁殖も抑えられます。
3 脱水をもう1度
洗濯が終わった後、もう1度脱水をかけてみてください。洗濯物に含まれる水分が少なければ少ないほうが、早く洗濯物が乾きます。

「干し方」のちょっとした裏技!

・洗濯物の裏側を表にして干す
縫い目やポケットなど、布地の重なった部分が外側になることで早く乾かすことができます。
・乾きにくいズボンは「筒」を意識して干す
上に書いた、裏側にして干すことはもちろんですが、片足の裾を上にして筒状に干し、反対はそのままタランと干してみましょう。こうすることで布地同士が接している面積が減り、また、干しているズボンの内側にも風の通り道ができて早く乾かすことができます。
・それぞれの洗濯物の間隔を空ける
少なくとも10cm、15cm位は空けて干しましょう。風が滞留しにくくなります。