雨の日が多くなる6月は「あやめ月間」。この季節は気分が滅入りがちになりますが、雨に濡れながら佇むあやめを目にするのを楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。梅雨の時期は雨が多くて家にこもりがちになってしまいますが、あやめを見に外に出てみるのもいいかもしれませんね。
今回は、あやめの名所をご紹介します。

あやめで彩られる温泉街

城崎温泉は、1300年もの長い歴史を持つ兵庫県の温泉地です。名湯と名高い温泉地は昔から多くの人々に愛されており、志賀直哉や与謝野晶子など、たくさんの文豪たちも足を運んでいたとのこと。
外湯めぐり発祥の地と呼ばれている城崎温泉には、7つの温泉があります。柳の木の下から湧き出たとされている「柳湯」、お湯の源泉から地蔵尊が発見されたとされる「地蔵湯」など、7つの温泉にはそれぞれ興味深い歴史がたくさん。そんな魅力的な歴史を持つ場所だからこそ、たくさんの人々が心惹かれるのかもしれませんね。
実は、6月をあやめ月間としたのは城崎温泉観光協会です。6月上旬になるとプランターに植栽されたあやめで温泉街が彩られます。あやめが咲いた風情ある温泉街で、街並みや温泉を楽しんでみてはいかがでしょうか。

城崎温泉
城崎温泉

あやめの咲き誇る園内で見る嫁入り舟

昭和27年からはじまった水郷潮来あやめまつり大会は、茨城県潮来市で開催されるお祭りです。
お祭りが開催される水郷潮来あやめ園には、約500種100万株のあやめや花菖蒲が植えられています。園内に植えられた花が一斉に咲き誇る光景は、まさに圧巻です。
あやめまつりの期間中は、あやめの他にも「嫁入り舟」というものを見ることができます。昔、潮来市では交通手段として「ろ舟」と呼ばれる船が使われていました。そしてろ舟は、お婿さんのもとへ花嫁を運ぶ際にも使われていたのだそうです。あやめまつりが開催されている間は、そんな当時の光景を再現しています。嫁入り舟は、あやめ園内にある船乗り場から出発します。あやめが咲き誇る園内を楽しみながら、当時の人々の営みに思いを馳せるのもいいかもしれませんね。
あやめまつりの期間中は、首都圏からのアクセスに便利な特急列車が運航しています。お休みの日には友人や家族と一緒に足を運んでみてはいかがでしょうか。

<参考・参照>
城崎温泉観光協会
潮来市

あやめ園内
あやめ園内