肌寒い時期も過ぎ、過ごしやすい穏やかな気候になってきました。もうすぐゴールデンウィークということもあり、どこか遠出でもしようかと計画中の人も多いのではないでしょうか? 車でのレジャーを計画中の人たちが気になることといえば、なんといっても「渋滞」ですよね。信号や歩行者がいない高速道路であっても不思議なことに渋滞は必ず起こります。できれば回避したい渋滞ですが、いったいなぜ渋滞は起こるのでしょうか? 渋滞にまつわる雑学を紹介します。

信号がない高速道でも渋滞は起こります
信号がない高速道でも渋滞は起こります

なぜ、渋滞が起こるのか?

一般道ですと、信号待ちや右折左折などが多々あるため、渋滞が起こりやすい原因もよくわかります。ただ、信号や歩行者がいない高速道でも渋滞は起こります。渋滞を引き起こす原因とは一体なんでしょうか?
渋滞の原因となる一番の理由は「サグ部」といわれています。サグ部とは、下り坂から上り坂にさしかかる場所を指します。サグ部では、一度減速してしまうため、後続の自動車との車間距離が少しずつ縮まり渋滞を引き起こすのです。このサグ部によるものが渋滞の原因の約6割を占めているといいます。
ETCの普及により、料金所での渋滞は今やほとんどない状況。合流以上にサグ部が渋滞の原因とは、少し意外かもしれませんね。

ETCの普及で料金所での渋滞は削減
ETCの普及で料金所での渋滞は削減

これまでで最も長い渋滞は……

サグ部が渋滞の原因のひとつではありますが、これに悪天候や事故が発生するとさらなる渋滞を引き起こします。
今までに一番長かった渋滞の総距離は、なんと154km! 1995年12月27日に名神高速道路(明神・泰荘PA付近)~東名高速道路(東名・赤塚PA付近)の下り線で起きたもの。年末の帰省ラッシュに加え、豪雪という天候がこのとてつもなく長い渋滞につながってしまったのです。渋滞の状況を先読みしておかないと、予定が狂わされてしまうことになりかねません。

渋滞の原因のひとつであるサグ部
渋滞の原因のひとつであるサグ部

渋滞の救世主「渋滞予報士」

あらかじめ、どこでどのくらいの渋滞があるかを把握しておくことで、少しでも渋滞を避けて動くことができるはず。実は、そんな渋滞の動きを察知してくれる人がいるのをご存じでしょうか? 「渋滞予報士」です。
その名の通り、どこで渋滞が起こるかを予測する人ですが、特に資格があるわけではありません。全国でも渋滞が多く発生するエリアといわれているNEXCO東日本内で設けられている業務のひとつです。渋滞予報士の渋滞予測的中率はなんと約80%の高確率なのだとか! そんな渋滞予報士がめざすことは渋滞をなくすこと。渋滞緩和のためには、欠かせない存在といえますね。
──これからのレジャーシーズン、事前の渋滞チェックで、できるだけ快適な休日になるよう心がけたいですね。