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3月16日より啓蟄の末候「菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」となります。日中はぽかぽかと暖かくなる日も増え、サナギで冬越しした蝶たちが羽化する頃。中国宣明暦では、「鷹化為鳩(たかけしてはととなる)」で、ご存知変身シリーズ来たーっ!!といったところですが、いかめしい鷹が春の陽気にのどかな鳩(カッコウとも)に化身してしまう、という空想的な表現に対し、合理主義者の貞享暦編纂者・渋川春海は、「菜虫(青虫)が蝶に化身する」という実在する自然界の奇跡をあてはめました。チョウを含む完全変態昆虫の、幼虫からサナギを経て成虫に劇的な変化をする生態は、まさに化身という言葉そのものの不思議なふるまい。彼ら以外にこの地球上で、これほどの変身を遂げる生物は他にいません。
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