3月14日の今日は、「パイの日」です。(日本パイ協会:http://www7a.biglobe.ne.jp/~pienohi/index.htm)みなさんは、パイと聞いてどんな料理を思い浮かべますか?果物の実とジャムをふんだんに使ったあま~いパイ、お肉たっぷりのジューシーなパイ、他にもパイの一種であるタルトなどなど…。パイと一言で言ってもたくさんの種類がありますよね。特に旬の果物を使ったパイは絶品!季節限定のパイを求めてスイーツ屋さんに赴く人もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、パイの歴史と、パイに使いたい旬の果物をご紹介します。

意外と知らないパイの歴史

パイの歴史はとても古く、古代エジプトには既にパイのような食べ物が登場していたとされています。その後ギリシャ・ローマ時代になるとお菓子作りが発展し、現在のパイにあたるものが登場することとなったのです。
アップルパイ発祥の地イギリスには、パイ料理がたくさんあります。当初パイ生地はオーブン用の型や皿の代わりとして使われていたため、焼きあがったパイ生地は捨てられていたそうです。食器代わりとして使われていたとは、驚きですよね。
ちなみにパイは、鳥のカササギ、英語でいうところの「マグパイ」が語源となっているのではないかと言われています。カササギは小枝や藁などを集めて巣を作ります。このカササギの巣の作り方が、様々な具材を包み込んだパイの特徴と似ているから、「パイ」と名付けれらたのだそうです。パイの語源にはこういった面白い理由があったのですね。

イギリスが発祥のアップルパイ
イギリスが発祥のアップルパイ

あま~いイチゴを見分けるには、ヘタに注目!

玻璃盤に露のしたたる苺かな 夏目漱石
真っ赤に実ったイチゴはとても美しく、「枕草子」をはじめとした日本の文学作品に多く登場しています。しかし、私たちがスーパーや八百屋さんなどで目にするイチゴが日本にやってきたのは江戸時代に入ってからのこと。つまり、それまでの文学作品に登場するイチゴは木苺などの野生のイチゴです。
木苺の旬が初夏なのに対して、イチゴは1月から5月頃にかけて多く出回ります。店頭に並ぶ鮮やかなイチゴに心を躍らせて買ってみたはいいものの、食べてみたら案外酸っぱかったなんてことはありませんか?甘くて美味しいイチゴを選ぶには、ヘタのあたりを見るといいらしいですよ。実のヘタのあたりが白いイチゴは、熟す途中のものです。あまく熟したイチゴは、実のすみずみまで赤くなっています。また、ヘタがピンと反っているイチゴが新鮮な証。イチゴを選ぶ際は、ヘタのあたりをチェックしてみましょう!
イチゴは生で食べても美味しいですが、保存がきかないため、ジャムにして長く楽しむのもおすすめです。パイにする際は、ジャムと生の実の両方をたっぷり使ってみるといいかもしれませんね。

あまいイチゴはスイーツに最適!
あまいイチゴはスイーツに最適!

さわやかな香りで気分リフレッシュ!

グレープフルーツが日本に伝わったのは、大正時代と案外最近のこと。亜熱帯地域が原産のグレープフルーツは日本の気候での栽培に適さず、当初はなかなか日本に流通しませんでした。
そんなグレープフルーツ、海外からの輸入品だけではなく国産品が登場するなど、今となっては私たち日本人にも馴染みのある果物となっていますよね。一年を通して流通するグレープフルーツですが、私たちがよく目にするマーシュやルビーといった品種は2月下旬から5月下旬ころが旬の時期となっています。
旬のグレープフルーツはビタミンCたっぷりで、風邪を予防する効果が期待されます。また、グレープフルーツをはじめとした柑橘類の香りは、ストレス解消の効果もあるので、体調を崩しがちな季節の変わり目にはグレープフルーツでリフレッシュするといいかもしれませんね。
※グレープフルーツは、ある種の薬の効果を増強して思いがけないトラブルを引き起こす可能性があります。薬を服用中の方は、事前に医師などに相談するようにしましょう。

柑橘類をたっぷり使ったパイ
柑橘類をたっぷり使ったパイ

<参考・参照>
長島食品株式会社
一般社団法人日本洋菓子協会連合会
JAグループ
JA会津よつば
グローバルフルーツ