寒暖の起伏が激しく、三寒四温ということばをよく耳にするようになったこの季節。日増しに暖かい日が多くなり、外に出るのが楽しくなってきました。気持ちが華やぐ春は、一方で肌には過酷な季節でもあります。そこでいま、春特有の肌トラブルを理解しておくことが大切なのですが、肌トラブルを放置すると悪化してしまうこともあるので、早め早めの正しい対処が必要です。
ひどくなる前の肌トラブル回避法として、最初にどんなケアをすればよいのか……。まずは洗顔方法について理解しておきましょう!

春の肌トラブルを引き起こす「4大要因」とは?

春は日ごとに陽射しが強くなるうえ体感温度も上昇するため、頭のなかで「冬の時季の大気の乾燥から抜け出す」というイメージ(錯覚)を起こしがちです。でも、春がやってきても冬と同じくらい大気の乾燥状態は続いているのです。
さらに「春一番」「春の嵐」「春雷」といったこの時季特有の気象を表わすことばが多いように、春は荒天の多い季節。そんな乾燥状態の大気に強風が吹けば、それだけたくさんのホコリも舞い上がります。
悩ましいのは、そのホコリの中に花粉も含まれている点ですね。先日も一気に気温が上昇した日がありましたが、そうした天候変化に伴い、花粉で一気に目がかゆくなってきた、急にくしゃみが出始めた……という悩みを抱えている方も多いことでしょう。さらに、陽射しが降り注ぐようになると同時に、紫外線量も強くなってきます。
このように「春のゆらぎ肌」ということばがある通り、以下の「4大要素」が春特有の肌トラブルの原因とされています。
●大気の乾燥
●ホコリ、花粉等による空気の汚れ
●日増しに増加する紫外線量
●入学、入社、異動・昇進など生活環境の変化によるストレス
そして、この時季特有の肌トラブルを防ぐには、洗顔と保湿が非常に大切なのです。

花粉症の方にとっても、洗顔方法が気になる季節です
花粉症の方にとっても、洗顔方法が気になる季節です

春にこそ実践したい「5ステップ」洗顔法

肌がゴワゴワ、赤みがある、ニキビ・吹き出物が増えた、シミ・シワが気になる、乾燥が気になるという人は、どのような洗顔方法を心がけるべきでしょうか。
春にこそ実践したい「5ステップ」洗顔法
●最初にぬるめのお湯で顔全体をよく洗い流す
●洗顔料をしっかり泡立て、優しく指先を使って、Tゾーンから小さく円を描くように洗う
●洗顔料を流すときは、ぬるめのお湯で何回も洗い流すようにする
●洗い流しの際もゴシゴシ力を入れず、お湯の力で洗顔料を洗浄する
●タオル使用時は、水滴をおさえる感じで優しく拭き取る……
もちろん、夏の洗顔料と使い分けて、刺激の少ないものを選ぶことも大切。何より、洗顔時に心がけたいポイトンは「刺激を強く与えない」「洗い過ぎない」の2点になります。

男性の場合、これからの季節、顔のテカテカといった皮脂量が気になるあまり、顔をゴシゴシ洗いをしてしまう人が多いようです。
さらに、男性に限らずニキビや吹き出物といったトラブルを抱える人は、1日に何回も顔を洗浄することがありますが、そうした方法はかえって肌トラブルを招くことに。
何より、洗顔によって肌を守ってくれている皮脂膜を取りすぎなことが、肌トラブルを回避するための大切な対策といえます。
好天日の週末に外出し、思いのほか汗をかいた日などは、ついつい力を入れて顔や体を洗ってしまいがちですが、強い刺激が原因となって肌トラブルを誘引することにもなりますので、ぜひご注意くださいね。
今回は「春の洗顔方法」についてご紹介しましたが、明日は「朝の洗顔時、夜の入浴後の保湿方法」についてご紹介します!