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「首が落ちるから不吉」は迷信? 縁起の良い植物
節分にむけて寒さが増していく時期。そんな中で、赤やピンクの花弁に黄金色の王冠のような雄しべををつけた立派な椿の花を見かけます。「椿」の花は、たくさんの品種があり愛好家たちも多い園芸植物として知られていますが、「ぽとり」と落ちる様子が「首が落ちる」ことを連想させるとして嫌う風習もあります。実は「ぽとり」の言い伝え、椿ブームがおきた江戸時代に、珍しい品種を求めて破格な取引や窃盗まで出たため、それらを戒めるために流されたとも言われています。一方、散り方が潔いきれいな花としてとらえる場合もあります。もともと椿は「冬枯れしない艶やかな常緑樹」で、実生でも挿し木でも殖やすことができ、「厄除け」「長寿」「吉祥」「子孫繁栄」といった、喜ばしい木とされています。古希や喜寿、傘寿、米寿などの賀寿を「椿寿(ちんじゅ)」と呼んでいたことからも、めでたい木であることがわかります。
椿を愛でた茶人や芸術家も多く、化粧品メーカーのロゴにも登場する椿です。観賞用のみならず椿は日本人の生活に深く関わってきました。本日はそんな椿にせまります。
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