明けましておめでとうございます。今年もさまざまな記事を発信していきたいと思います。2018年もtenki.jpサプリを、どうぞよろしくお願いいたします。
ところで、みなさんは初日の出をご覧になりましたか。日の出を見なかった方にとっても、一年の始まりは清々しい気持ちになりますが、日の出を見なかった人も見た人も、見応えたっぷりのお月さまを観賞し、お正月気分をより盛り上げちゃいましょう!
というのも、明日1月2日はスーパームーンなのです!  さらに次の満月は皆既月食になるため、元日の今日は「スーパームーン情報」と「皆既月食情報」をあわせてお届けします。

新年早々! とっても縁起がいい!? 今年のスーパームーン
新年早々! とっても縁起がいい!? 今年のスーパームーン

地球の周りを楕円軌道でまわる月。最も大きな満月と最も小さい満月では明るさが30%も違う!

スーパームーンを簡単に言うと「いつもより大きく輝いて見える満月」のこと。天文学用語ではなく、その定義もはっきりしませんが、夜空にひときは輝く美しい月は、神秘的な気持ちにさせてくれます。
ではなぜ、スーパームーンなる現象が起きるかというと……
月は、地球の周りを約27.3日かけて一周します。その軌道は完全な円ではなく、太陽や地球の重力の影響を受けて、楕円を描きながらまわっています。地球と月の間の距離はたえず変化していて、近いときは約35万km、遠いときは約40万kmと、約5万kmも違います(平均距離は38万4400km)。
このため、最も大きな満月と最も小さい満月を比べると、大きな満月は14%も直径が大きく、30%も明るく見えるのです。
直近では、2016年11月14日の満月が35万6521kmまで地球に近づきました。68年ぶりの最接近となる超スーパームーンでした。

月重力による潮位を表した図。月が地球に接近するスーパームーン時は潮汐(ちょうせき)力が強くなる
月重力による潮位を表した図。月が地球に接近するスーパームーン時は潮汐(ちょうせき)力が強くなる

日の出前の月が日本で見られる最大のスーパームーン。各地の月の出、月の入り時刻は?

では2018年1月2日の満月をみると……
満月になるのは、日本時間11時24分。35万6602kmまで近づきます。このため、1月2日の日の出前、西に沈んでいく月が、日本で見られる最大のスーパームーン(ほぼ満月)になります。
では各地の月の出・月の入り時刻を紹介しましょう(※国立天文台暦計算室より)。
●札幌  16:34(月の出)/ 6:42(月の入り)
●仙台  16:49(月の出)/6:31(月の入り)
●新潟  16:57(月の出)/6:38(月の入り)
●東京  17:00(月の出) /6:30(月の入り)
●名古屋 17:13 (月の出)/6:40(月の入り)
●大阪  17:20 (月の出)/ 6:45(月の入り)
●広島  17:33(月の出)/6:57(月の入り)
●福岡  17:44(月の出)/7:04(月の入り)
日の出前の月を見るのは時間的にもなかなか難しいですが、夜空に輝くほぼ満月の月も間違いなく美しいです。天気がよければ、家族や親戚がそろうお正月に、ぜひ夜空を眺めてみてはいかがでしょう。
ちなみにアメリカでは、時差の関係で1月1日にスーパームーンがやってきます。盛り上がること、間違いなさそうですね。おめでたい気分になりますね。

1月31日は皆既月食。月が赤黒くなる皆既状態はなんと1時間17分にも!

さらに1月が月の話題がもうひとつ!
1月31日には、皆既月食が全国各地で見られます。
皆既月食とは、太陽、地球、月の順番で一直線に並んだとき、地球の影に月がすっぽり入る現象のこと。皆既月食になると、月が赤銅色(しゃくどういろ)と呼ばれる赤黒い色になります。
1月31日の月は20時48分に欠け始め、21時51分には完全に欠けて皆既食となります。月の色が変わる皆既状態は1時間17分も続き、23時8分には輝きが戻り始めます。日付が変わった真夜中0時12分にもとの丸い月に戻ります。
今回の皆既月食は時間帯も月の高さも、とても観測しやすい好条件にあるので、天気に期待したいですね。
── 1月31日の夜空の天候はまだだいぶ先のことなのでなんとも言えませんが、tenki.jpでは「星空指数」を発信中! 興味のある方は年始めの天体ショーを楽しむために、数日前に夜間の天候をチェック! 神秘的な月からパワーをチャージして素晴らしい一年をお過ごしください。

20時48分スタート。21時51分に完全皆既状態に。幻想的な赤銅色の月が見られる?
20時48分スタート。21時51分に完全皆既状態に。幻想的な赤銅色の月が見られる?