雲海は、晩秋の雨上がりの早朝などによく見られるといわれています。モクモクと波打つ大迫力の海原や、透き通るように白く儚げな凪…等々、行ってみなければどんな表情を見せてくれるのか(見せてくれないのか)わからないドキドキも、雲海の魅力のひとつかもしれませんね。今回は、登山経験がなくても気軽に行ける関西周辺のスポットをご紹介します。自然がおりなす一期一会の美しい姿に出会えますように!

雲海といえばココ! 「天空の城」は2カ所で堪能☆ /竹田城跡(兵庫県朝来市)

■竹田城
「天空の城」としてTVでも話題となった、日本のマチュピチュ『竹田城』。虎が伏せているように見えることから「虎臥城(とらふすじょう、こがじょう)」とも呼ばれます。こんな山の頂上に、どうやって築城を!? 石垣や眼下の大パノラマに圧倒されつつ、雲海に自分が包みこまれるような不思議感覚が味わえます。「恋人の聖地」にも選定され、カップルにも大人気! また、(この記事のメインタイトル画像のような)雲海に埋もれたお城の写真を撮りた〜い!という方は、竹田城跡の向かいにある『立雲峡(りつうんきょう)』がおすすめです。雲海を内側から外側から楽しんでみるのはいかがでしょうか。
●所在地:兵庫県朝来市和田山町
●問い合わせ:079-674-2120(情報館 天空の城)
●アクセス:JR播但線「竹田」駅より徒歩 他
※土日祝日「雲海バス」運行あり
※詳細は公式サイトをご参照ください
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家族で見に行こう♪ ミステリアスな伝説の地/大江山(京都府福知山市)

■大江山鬼獄稲荷(おにたけいなり)神社
天橋立で有名な丹後半島にある、大江山。珍しい動植物の宝庫で「森林浴の森 日本100選」にも選ばれています。10月~12月には雲海が見られることでも知られています。その雲海をもっとも美しく見渡せるビューポイントが、山の森の中にあるこの神社! ここまで車で行くことができ、トイレや休憩所もあるので安心です。乳白色の中に山々が島のように浮かぶシルエットは、とても幻想的。酒呑童子が鬼の仲間たちと住んでいた(けれど源頼光に首を刎ねられてしまった)と伝わる地でもあります。
●所在地:京都府福知山市大江町北原
●問い合わせ: 0773-56-1102(福知山観光協会大江支部)
●アクセス:京都丹後鉄道宮福線「大江」駅からバス 他
※詳細は公式サイトをご参照ください
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バリアフリー!? オールシーズンOKの天空の國/野迫川村(奈良県吉野郡)

■野迫川(のせがわ)村
夏の避暑地として広く知られる、奈良県の西南端に位置する村です。村の北部には古くから開かれた信仰の山・高野山が。なんとこちらでは、雲海が一年中見られるというではありませんか!! しかも、山などに登らなくても村のあちこちで見ることができるので、雲海ファン推奨のスポットなのだとか。足腰の弱いご高齢の方なども、車に乗ったまま雲海鑑賞が可能なのですね! とくに春・秋が見頃で「前日湿度が高く、十分な放射冷却があり、天気の良いなるべく無風の夜明け~早朝」に見やすいそうです。
●所在地:奈良県吉野郡野迫川村
●問い合わせ:0747-37-2101
●アクセス:南海高野ロープウェイ「高野山」駅からバス 他
※詳細は公式サイトをご参照ください
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圧巻の棚田! 白い波に洗われる日本の原風景/丸山千枚田(三重県野市)

■丸山千枚田
「日本の棚田百選」にも選ばれている、日本最大級の棚田です。約1340枚もの小さな水田が重なり合い、千枚田と呼ばれます。ほとんどが昔ながらの手作業で守られ、ノスタルジックな里山の風景が四季折々に楽しめます。展望台から見下ろす雲海は神々しく、あたりは静寂な空気に包まれて…心のリセットができそうです。ここに住む人々は、裾野を埋め尽くす雲海に朝の英気を養ってきた、といいます。年間を通して数多くのイベントや「オーナー制度」の実施など保全活動もおこなわれています。
●所在地:三重県熊野市紀和町丸山
●問い合わせ:0597-89-0100(熊野市観光協会/受付時間 9:00~17:00)
●アクセス:JR線「熊野市」駅よりバス 他
※詳細は公式サイトをご参照ください
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