今日から10月……。空を見上げると空が高く、気持ちのよい季節がやってきました。好天日は窓を開け放って、家の中の空気も洗いたくなりますね。でも季節はめぐり、うかうかしていると衣替えの時季も間もなくやってきます。
実はそんないまこそ、大掃除に適した季節といえるのです。夏の間に溜まった家の中の汚れをスッキリさせることは、結果として年末の大掃除がラクになるほか、秋の大掃除には思った以上にメリットがいっぱいなのです!
ぜひこの機会に、週末に秋の大掃除に家族全員でとりかかってみては!

風が心地よく、太陽が顔を見せた週末こそ、秋の大掃除に最適です
風が心地よく、太陽が顔を見せた週末こそ、秋の大掃除に最適です

秋の大掃除は、家のアレルゲンを少なくする絶好の機会!

梅雨の時期から夏にかけてはハウスダストが一気に増え、さらに、高温多湿を好むカビも増えますが、中でも暖かい気温と高い湿度を好み、梅雨から夏に繁殖したカビやダニの存在は気になるところですよね。
そんな暑い季節に殖えたカビやダニ、その糞、屍骸は、秋以降、アレルギー原因になってしまう可能性があります。
秋掃除はこれまでの季節に増えたカビ、ダニ、その糞、死骸などが、家の中から一掃するチャンスですし、アレルギーの原因を最小限に抑えることができる絶好の機会でもあるのです。
もちろん、カビもダニも室内からすべてをなくすことは難しいことですが、陽気のよい秋に大掃除をしておけば、窓などをしめ切りやすい冬を健康的に過ごせる環境作りの準備ができることになるのです。

目に見えないこのアレルゲンを、秋の掃除で撃退しよう
目に見えないこのアレルゲンを、秋の掃除で撃退しよう

暖かい日が多いからこそ、秋掃除にはメリットがいっぱい

年末の大掃除は、寒いし、風は冷たいし、そのうえ窓などの掃除をする時に汚れがこびりついて取りづらくなっています。こうした理由からも、窓を開け放てる気温が高い日が多い秋こそ、大掃除に最適の季節といえるのです。
【暖かい陽気のもとでする秋掃除のメリットは】
●油汚れなどは、今の季節が取れやすい!
キッチンまわりなどの油汚れは、落としづらくなる寒い時季の前に取ることで、掃除の時間を少なく、手間を軽減できます。
●皮脂汚れなども、一気に除去!
夏の時季に汗をかいた足などから皮脂が付着したラグマットやクッションカバー類。これらの皮脂汚れを秋のタイミングに一気に除去することで、ダニの温床化を防ぐことができます。
●カーテンなどの大物も一気に洗濯しやすい!
秋の時季の週末にカーテンなどの大物も洗っちゃいましょう。冬であれば乾燥に苦労しますが、この時季であればそのままカーテンレールにかけて、一日窓を開け放っておくことで短時間で乾かすことが可能。暖かいうえに空気が乾燥し始めたこの季節は、大物リネンなどの布類を洗うチャンスなのです。

普段手をつけにくい部分こそ、秋掃除できれいに!
普段手をつけにくい部分こそ、秋掃除できれいに!

●暖房をつける前に、エアコンの掃除を!
夏の時季にお世話になったエアコンですが、ある日突然、使用を注意したままになっていませんか。
実は、エアコンを使わなくなった季節は、掃除をするタイミングなのです。特に夏の冷房使用によって、エアコン内部や吹き出し口に埃やカビが付着しているので、このタイミングに掃除をしておかないと、冬になって暖房をつけた時に部屋中にカビを撒き散らすことに!
●窓の掃除こそ、いまが最適!
窓掃除は高いところを掃除するために足台などを用意するなど、結構大変な作業となります。
その点、水での洗浄後に窓を拭く際も、乾きやすいので短時間で終わせることができます。寒い季節の年末に冷たい水を使った窓掃除と比較しても「水が冷たくない」「乾燥が早い」「らくちん」……と、いいことづくめなのです。

夏の冷房で溜まった汚れをきれいにしましょう
夏の冷房で溜まった汚れをきれいにしましょう

この際、風呂場のカビ・汚れも一気に退治を!

お風呂場はこまめに掃除しておかないと、赤カビや黒カビが大量増殖しかねません。秋のお風呂場の大掃除では、手順は上から下へと行うことがポイントになってきますが、この機会に天井、壁、タイルの隙間などもしっかり洗浄を。
さらに、浴槽の下をのぞくことができる浴槽(バスタブ)の側面カバー(エプロン)を外して、浴槽下のスペースも一気にきれいにしちゃいましょう。
【浴槽下スペースの掃除法】
●まず、板状になったエプロン部分の縁などに溜まったアカをしっかり洗浄。
●次に、浴槽下底の茶色く変色したヌルヌル汚れ(垢&皮脂&カビ)も、スポンジやブラシでこそぎ落とします。
●また、手の届かない奥までしっかり洗浄するために、除菌剤または、水に薄めた漂白剤を奥まで散布(放置時間の目安は約30分)。
●その後、シャワーやバケツを使って奥から水をかき出すようにしっかりすすぎ、エプロンを外した状態で乾燥させましょう。
エプロン内を長期間放置していた家庭では、内部がカビでビッシリ覆われ、排水部分や床がヌルヌルだったという報告もあります。ぜひとも、大量のカビが飛散した状態の中での入浴は避けたいものですよね。
さらに、浴室内の細かな場所はカビとり専用洗剤や重曹などを使って丁寧に掃除したいものですが、自分ではできない場所があれば、この季節は割安なことも多いので、お得なタイミングのいまこそプロに頼むのもいい手だと思いえるでしょう。

掃除後に、防カビ剤で保護するのも◎
掃除後に、防カビ剤で保護するのも◎