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秋の彼岸を迎える時期の9月19日。この日は明治期に俳壇・歌壇に大きな改革と足跡を残した正岡子規の命日に当たります。享年34。明治35年(1902)、結核による夭折でした。「獺祭忌」という変わった名前は、子規の数多い俳号の一つ「獺祭書屋 主人」から、また子規初の単行本「獺祭書屋俳話」から来ています。獺祭魚とは、獺(かわうそ)が獲物の魚を土手などに並べる習性が、獺が神に獲物を捧げ祭っているととらえた「礼記」にも記載のある中国の故事で、宣明暦七十二候の雨水初候にもなっています。後に転じて、知識人が書籍を部屋中に広げて思索にふけるさまを獺祭と呼び習わすようになり、子規も自らをそれになぞらえたわけです。子規は松尾芭蕉を俳聖と神格化してあがめる当時の俳壇の改革をもくろみ、「写生主義」の観点から芭蕉俳句への批判を展開しました。
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