芸術の秋です! 行列ができる話題の展覧会もいいけれど、個性あふれる美術館でゆっくりアート鑑賞はいかがでしょうか? 今回は、関西エリアにある施設を選んでご紹介します。秋の小旅行にもおすすめですよ〜!

水に浮かぶ美術館/佐川美術館(滋賀県守山市)

■佐川美術館
琵琶湖畔にある美術館です。本館と茶室が水庭に囲まれ、水に浮かぶ美術館とも称されています。シルクロードを描いた日本画で知られる平山郁夫氏、彫刻の佐藤忠良氏、陶芸の樂吉左衞門氏の作品を、3つの展示館で常時鑑賞することができます。一方、広いジャンルで企画される特別展では、東京で大混雑していた人気の展覧会をこちらでゆったり鑑賞…なんて愉しみかたをする人も。館内では、涼やかな水面を眺めながらお茶を飲んで寛ぐこともできますよ。2017年秋は、浮世絵の全時代に焦点を当てた『百花繚乱 浮世絵十人絵師展』が開催される予定です。
●所在地:滋賀県守山市水保町北川2891
●問い合わせ:077-585-7800
●アクセス:JR東海道本線(琵琶湖線)「守山」駅よりバス 他
※施設詳細は公式サイトをご参照ください
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なんと名画が雨ざらし!?/陶版名画の庭(京都府京都市)

■京都府立 陶版名画の庭
こちらは、世界で初めての屋外絵画庭園です。名画の美しさをそのままに再現した丈夫な陶板画が、全部で8点展示されています。「つまり、実物じゃないってこと?」なんてナメてはいけません。『最後の審判』『最後の晩餐』など、普通の人なら一生に1度、目にできるかどうか?という作品が、色彩はもちろん微細な筆のタッチまで再現されて、至近距離で自由に見られるのですから! 火災や水害、腐食などにも強い陶版だからこそ、実物はデリケートすぎてめったに公開されない『鳥獣人物戯画』を2倍の大きさでじっくり鑑賞したり、水ととともに展示されたモネの睡蓮を楽しんだりできるのですね。安藤忠雄氏の設計によるこの施設は、水が流れるスロープの癒し空間。隣りの植物園とセットにして、京都散策の休憩にいかがでしょうか。
●所在地:京都府京都市左京区下鴨半木町 (京都府立植物園北山門出口東隣)
●問い合わせ:075-724-2188
●アクセス:京都市営地下鉄「北山」駅 3番出口より徒歩約1分 他
※施設詳細は公式サイトをご参照ください
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ドレスに大興奮♪ 学べます/神戸ファッション美術館(兵庫県神戸市)

■神戸ファッション美術館
おしゃれの街・神戸にある、ファッションをテーマにした公立では日本初の美術館です。人間にとって「装う」とは何なのでしょうか? 展示室では、テーマを決めて展示する特別展示と、「衣」を様々な切り口で紹介するベーシック展示を開催しています。名画からそのまま実物に起こされて、靴やヘアメイクも全て再現された人物(マネキン)。細部まで360度から鑑賞でき、「生きていた様子」がわかります! 紹介映像もあり、その時代を追体験。シャネルやディオールなどブランドのはじまりや変遷も理解できますよ。世界各国の民族衣装からは、地域独自の美意識があふれ出ています。ファッションに興味のある方や学生さんはもちろん、ドレス好きの女の子なら大興奮まちがいなしのスポットです。
●所在地:兵庫県神戸市東灘区向洋町中2-9-1
●問い合わせ:078-858-0050
●アクセス:六甲ライナー「アイランドセンター」駅より徒歩すぐ 他
※施設詳細は公式サイトをご参照ください
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数寄者の茶の湯をのぞいてみよう/逸翁美術館(大阪府池田市)

■逸翁(いつおう)美術館
阪急電鉄の創始者・小林一三(逸翁)が収集した作品を展示している、落ち着いた雰囲気が人気の美術館です。現在、開館60周年記念展のひとつとして『第三幕 茶の湯道具始 -ようこそ収集家の世界へ!-』が開催中(10月15日まで)。茶の湯を愛した逸翁は、集めたさまざまな道具を用いて茶会を開き、多くの数寄者と交流したといいます。その逸翁が集めた茶道具の中から道具始(どうぐはじめ)として、茶の湯の流れと道具が紹介されています。選び抜かれたよいものを拝見する喜びを味わいたいですね。9月16日(土)には、『収集家(コレクター)の世界』と題する講演会も。コレクターの世界、奥が深そうです!
●所在地:大阪府池田市栄本町12-27
●問い合わせ:072-751-3865
●アクセス:阪急電鉄宝塚線「池田」駅より徒歩約10分 他
※施設詳細は公式サイトをご参照ください
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