照りつける太陽と蒸し暑い雨が交互に訪れて体調管理の厳しい日々ですね。気温が低く感じられても熱中症対策は十分にいたしましょう。さて、2015年頃からちらほらと私たちの耳にも届くようになった「VR」という言葉。virtual realityの略で人工現実感という意味です。それは、コンピューター等電子機器の技術や道具によって五感を刺激し、映し出される映像環境の中に自分が実際に存在し体験しているかのような体験を得られる新しい技術です。今現在私たちが身近なVR技術として頻繁に目にするの家電販売店等にあるVR体験コーナーでの飛行体験やゲームの世界に入り込むようなエンタテインメントタイプのものではないでしょうか。VR技術は今、エンタテインメント以外にも、通信や教育、医療そのほか様々な分野で注目され導入や研究が進んでいます。さて今日は、VR技術を簡単にお伝えするとともに、この夏都内に復活したVR技術をより面白く体験できるアミューズメント施設をご紹介いたします。

VR技術こそ、全くの仮装ではない現実の要素が重要!?

VR=virtual realityは、仮想や擬似という言葉でも広がりを見せていますが、文部科学省のホームページにあるVRの定義の記述には、「現実のエッセンス」が重要であるとされていて、つまり、VRで体験する際の映像等のみかけや形そのものは実際のそれではないけれど、人がVRで体験している体験そのものが、実際の環境を利用している状態と同じ効果を得られることが人工現実感体験の技術の狙いであり、VRの定義とされています。医療の現場で利用されているVR技術のひとつには、ある環境で心的ショックを受けた患者に、医師の指示の元でその場を人工現実環境で再現し追体験させることによってストレスの原因を取り除き快復させるものがあります。患者は安全な病院にいながらにして、心的ショックを受けた環境にvirtualな世界の中で戻り克服することが出来るわけです。この、実際にある場所や物を別の場所で見たり触れた感覚を体感できるVR技術は、文化資源をもっと広く活用することに効果をもつものと期待されています。例えば、美術館や博物館、動物園、植物園、庭園等、あらゆる文化資源をその場所にいかなくともVRによって実際に立ち寄ったかのような体感を得られる日も間近ではないでしょうか。それは、今までの私たちの想像する、テレビやパソコンなどの映像で見る体験とは全く別のものになるようです。

テレビで見たあの世界が体験できる!! 夏の終わりはVR ZONEで取り乱す!?

都内の施設になりますが、今年7月、VR体験が出来る大型施設が新宿にオープンしました。昨年の2016年、お台場で体験する人々を興奮させ、今年は内容を更に充実させて「超現実エンタテインメントEXPO・VR ZONE SHINJUKU」として復活したのです。
ここではVR技術によって様々な体験ができます。なんと、昔よく見たアニメの世界。ドラゴンボールの悟空から直接「か・め・は・め・波」の指導を受けられ、迫り来るザクの襲来にガンダムの手にしがみつく経験や、エヴァンゲリオンのパイロットとなって出動することも体験できるのです。もっと現実に近い体験を望むあなたには時速100kmのスピードで広大な雪山を急滑降、地上200mの空で板渡りの度胸試し、なんてのもおすすめです。VR ZONEで体験できるVR技術はこの夏のインパクトのある思い出となるでしょう。なお、これらVR技術を使ったアクティビティは13歳未満の方は利用できません。また、そのほかにも体調のすぐれない方や妊娠中の方、乗り物酔いされる方、視覚聴覚に障害をお持ちの方、心臓の弱い方、泥酔されている方、意識喪失の経験のある方、光刺激で筋肉痙攣の経験のある方などはご利用できませんので予めご了承ください。詳細はVR ZONEのホームページでチェックしてくださいね。