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6月11日より、芒種の次候「腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)」となります。枯れ朽ちた草がホタルに化生して飛び始める頃、ということですが、かなりファンタジーな記述ですよね。中国発祥の宣明暦には数多く見られる奇想天外な化生の項目(「鷹化為鳩」「田鼠化為鶉」「雀入大水為蛤」「野鷄入水為蜃」)がごっそり削られた日本初のオリジナル暦「貞享暦」は、「腐草為蛍」(宣明暦では大暑・初候)のみは芒種次候として残しました。蛍火は、合理的な貞享暦の編纂者・渋川春海さえをも夢幻の境地に誘ったのでしょうか。ホタルの描く光の軌跡。そのシーズンの幕開けです。
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