新人諸君!「各位様」「お名前頂いて」などは誤用ですよ!

2017/05/29 16:30

4月入社の新社会人のみなさん、早くも入社して2ヵ月が経ちますね。やっと仕事にも慣れてきた頃ではないでしょうか。とはいえ、社会人になって初めて耳にした礼儀作法や慣習、独特の言い回しや敬語に、まだまだ苦労している方もいるでしょう。……いやいや、新社会人でなくても敬語は苦手な方が少なくないですよね。日本語は本当に複雑です。 そこで今回は、ビジネスシーンで間違って使いがちな、言い回しや敬語を挙げてみたいと思います。「え!間違ってたの?」と驚く方も多いはず……。今日から、実践できるようぜひ参考にしてください!

新社会人のみなさんも、“社会人らしさ”が身についてきましたか?
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オフィスで使われる間違い表現 オフィスで何気なく使われている言葉にも、間違い表現が散見されます。先輩社員が使っている言いまわしはマネをしたくなりますが、ちょっと待って! その言葉や用法、間違ってないですか? これはNG!【1.とんでもございません】 「とんでもない」とは「意外である」という意味の単語です。これを「ない」の部分だけ丁寧な表現(=ございません)に置き換えることはできないのです。 よって、「いいえ、とんでもないです」、もしくは「とんでもないことです」としましょう。 これはNG!【2.大変参考になりました】 「参考」とは「考える際の足しにする」という意味で、目上の人に対して用いると失礼な表現になります。 よって、「大変勉強になりました」と言うようにしましょう。 これはNG!【3.了解しました】 「了解」には敬意が含まれておらず、目上の人に対してはふさわしくありません。メールなどで、ついつい「了解しました」と返信しがちですが、目上の方が相手の場合は失礼にあたります。 よって、「承知しました」、もしくは「かしこまりました」としましょう。 これはNG!【4.なるほどですね】 恐らく「なるほど、そうですね」の省略形である「なるほどですね」は、最近のオフィスシーンでよく耳にする表現ですが、目上の人に対して使うのは間違い。少し見下したようでもあり、軽口をたたくニュアンスに受け取られてしまいます。 よって、「おっしゃるとおりです」としましょう。 これはNG!【5.すいません】 「すみません」の口語である「すいません」は、ビジネスシーンではふさわしくない表現。 よって、「申しわけございません」(ケースによっては「ありがとうございます」)を用いるようにしましょう。
「すいません」って言っていませんか!?
「すいません」って言っていませんか!?
社外の方に対して使われる間違い表現 社会人は、お客様や取引先など社外の方に接する機会も多いですよね。敬語を正しく使えていないと、自分だけでなく会社の印象も悪くしてしまうかも……。よく使われている間違い表現を、早速確認してみましょう! これはNG!【1.各位様】 「各位」という言葉の意味が「みなさま」ですので、例えば「関係者各位様」だと「関係者の皆様様」となってしまいます。 よって、この場合は「関係者各位」が正しい使い方。あるいは「会員各位」「取引先各位」など「●●各位」とするようにしましょう。 これはNG!【2.拝見いたしました/拝見させていただきました】 「拝見する」は「見る」の謙譲語。その「する」の部分をさらに謙譲語の「いたす」や「させていただく」にしてしまうと、過剰な謙譲表現となります。 よって、「拝見しました」が適切です。 これはNG!【3.社長様】 役職名にはすでに敬意が込められており、役職名に「様」をつけるのは誤りです。 よって、「○○社長」もしくは「社長の○○様」としましょう。 これはNG!【4.お名前を頂戴できますか】 こちらもよく使われる表現ですが、「お名前をお聞かせいただけますか」と「お名刺を頂戴できますか」が合わさってできた造語なのだそう。「頂戴する」は「もらう」の謙譲語ですから、「お名前を頂戴できますか」は「名前をもらえますか」という意味になりますね。名前はもらうものではないので、日本語としては意味不明です。 よって、「お名前をお聞かせいただけますか」「お名前をうかがってもよろしいですか」もしくは「お名刺を頂戴できますか」が正しい表現です。 これはNG!【5.本日はお休みをいただいております】 休みは会社からもらうもの。つまり「お休みをいただく」は自社に対しての敬意表現です。社外の方にこう言ってしまうと、自分の会社を持ちあげている妙な言いまわしになってしまいます。 よって、「本日は休みを取っております」としましょう。 ―― 自分が使っている表現はひとつもなかった、ですって? それは素晴らしい! でも実は、ここに挙げた10の表現以外にも、みなさんの周りには誤った言いまわしや妙な敬語が横行しています。先輩、上司、同僚が使っているからといって油断は禁物。おやっ?と思ったらネットなどで調べてみてくださいね。 あわせて、最近よく聞く「やばい」「〜みたいな(〜的な)」「やっぱ(やっぱし)」「むずい」「すごい」「かわいい〜」もビジネスシーンでは望ましくない口語です。今日、自分が使っている言葉の間違いに気づいた方は、明日から正しい表現を使って大活躍してくださいね(笑)。
「お名前を頂戴できますか?」も間違い!
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