関東もすっきりしない五月晴れから一転、雨模様と……。この季節ならではの移ろいやすいお天気が続いていますが、このお楽しみといえば「あじさい」ですね。あじさいはよく「紫陽花」と漢字表記されますが、これは唐の詩人「白居易」がライラックにあてた字を、平安時代の学者「源順」が誤ってあじさいに用いたことが始まりなのだそう。
でも「紫陽花」という表記がむしろしっくりくるのは、曇天の下、鮮やかな紫色のあじさいが私たちの気持ちを晴れやかにしてくれるからなのでしょう。
「雨の日はどこにも行きたくない」なんて言わないで、さぁ! 傘をさしてあじさいを観に行きましょう!

よく見ると色も形もさまざまなあじさい
よく見ると色も形もさまざまなあじさい

飛鳥山公園(東京都北区)

飛鳥山の北側、京浜東北線の線路沿い約350メートルにわたって続く「あじさいの小径」。アジサイ、ガクアジサイなど約2300株が咲き誇り、狭い路地を趣ある散歩道に変えています。
端から端まで10分もかからずに観終わってしまうコンパクトさですから、あじさい鑑賞後は周辺スポットを散策してはいかがでしょう。小さなお子さん連れの方は、近くの「音無川親水公園」での水遊びも楽しいですよ。
飛鳥山公園
●所在地:東京都北区王子1-1-3
●問合せ:03-3908-9275
●アクセス:JR京浜東北線「王子駅」中央口もしくは南口より徒歩すぐ
●あじさいの見頃:5月下旬~6月下旬
※詳細は「飛鳥山公園」の公式HPをご確認ください

まるで“あじさいの壁”のよう
まるで“あじさいの壁”のよう

幸手権現堂堤/権現堂公園(埼玉県幸手市)

西洋アジサイ、ガクアジサイ、アナベル など約100種1万6000株のあじさいが堤の斜面を美しく彩り、来訪者の目を楽しませてくれます。あじさいと言って思い浮かべるのは紫色という方も多いと思いますが、こちらで必見なのは真っ白なアナベル3000株が一面に咲き乱れるエリア。
6月1日~7月2日まで「第17回幸手あじさいまつり」も開催されますので、あじさいの鉢植えや「峠の茶屋」で人気の自家製パンをお土産にぜひ!
幸手権現堂堤/権現堂公園
●所在地:埼玉県幸手市大字内内国府間
●問合せ:0480-43-1111(幸手市観光協会)、0480-44-0873(権現堂公園管理事務所)
●アクセス:東武日光線「幸手駅」より朝日バスにてバス停「権現堂」下車すぐ
●あじさいの見頃:6月上旬~7月上旬
※イベント等の詳細は「権現堂公園」の公式HPをご確認ください

一面を白く染めるアナベルが美しい
一面を白く染めるアナベルが美しい

秦野戸川公園(神奈川県秦野市)

丹沢の山々の湧き水からなる水無川とその地形を活かして造られた都市公園。水無川の両岸は長さ267メートルの「風の吊り橋」で結ばれており、自然豊かな環境の中、川遊びや遊具遊び、バーベキュー、農業体験などをして一日楽しく過ごせます。
西洋アジサイ、ガクアジサイなど約5000株のあじさいは「風の吊り橋」付近に咲いています。カメラ好きの方なら、青い空と吊り橋をバックにしたあじさいをレンズに収めてくださいね! 思い出に残る美しい一枚が撮れるはずです。
秦野戸川公園
●所在地:神奈川県秦野市堀山下1513
●問合せ:0463-87-9020
●アクセス:小田急小田原線 「 渋沢駅 」北口バス停のりば2「渋02」系統にてバス停「大倉」下車徒歩3分
●あじさいの見頃:6月中旬~7月上旬
※詳細は「秦野戸川公園」の公式HPをご確認ください

雄大な景色に心洗われる
雄大な景色に心洗われる

本土寺(千葉県松戸市)

あじさいシーズン中はガクアジサイ、ヤマアジサイ、カシワバアジサイなど約10品種5万株(!)のあじさいが咲き誇り、多くの参拝客で賑わう本土寺。「あじさい寺」の愛称でも親しまれています。
石畳の遊歩道は道幅が広く平らなので、車椅子もベビーカーも大丈夫! 境内の至る所で色とりどりのあじさいを観賞できますが、特にあじさいと五重塔を一緒に撮影できるポイントは、カメラを構えた人々に大人気です。
本土寺
●所在地:千葉県松戸市平賀63
●問合せ:047-346-2121
●アクセス:JR常磐線「北小金駅」より徒歩約10分 ●あじさいの見頃:6月上~下旬
※6月はあじさいの見頃情報を音声自動案内サービスで提供(047-341-0405)
●営業時間:8:00~17:00※最終受付16:30
●参拝料:大人(中学生以上)500円、小人(小学生)無料
※詳細は「本土寺」の公式HPをご確認ください

バリアフリーなのも人気の理由
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