「ありがとう」の気持ちがあると、相手に何かをしてあげたりお返しをしたくなります。そんな「ありがとう」をあなたはどう伝えますか?
照れくさかったり、忙しかったり、感謝を伝えられないときもあるでしょう。「かしこまりすぎ?」「遅ればせながらかな?」とどう感謝を伝えたらよいのか考えてしまう場合もありますね。そうこうしているうちに、「ありがとう」を伝えるタイミングを逸してしまうことも。「言わなくても、相手は感謝していると、分かっているはず」そんな風に考えることもあるかもしれません。だけど、心の中だけで感謝をしていても言葉や行動で表現しないと、相手には、なかなか伝わりません。逆の立場で考えてみるとわかりますね。
「サンキュー」の語呂合わせでダジャレのような「ありがとう」の日だからこそ、さりげなく、ちょっとしたプレゼントで感謝を表明するのはいかがですか?小さなお菓子やよく使う身の回りのものに「感謝」の短いメッセージを添えたり、お花一輪と「ありがとう」の言葉を添えたりするのも素敵ですね。
今回は「感謝」の花言葉をもち、今の季節出回っている花をとりあげてみました。

世界各国の言葉で「ありがとう」がつづられた飴。なんだか元気がでてきそう
世界各国の言葉で「ありがとう」がつづられた飴。なんだか元気がでてきそう

昨日はミモザの日

ミモザは、―切花として、リースとして、鉢物として、人気の黄色い花で、日本でも近年、女性への感謝の気持ちを表す花として知られています。ミモザはマメ科の常緑高木で、フランスでは「ミモザ」の名で親しまれています。
この花の最盛期に行われるミモザ祭りでは、ミモザの花束を投げ合い、春の訪れを祝います。
また、1904年3月8日にアメリカで女性労働者が婦人参政権を求めてデモを起こしたことがきっかけで、1910年にコペンハーゲンで行われた国際社会主義会議で「女性の政治的自由と平等のために戦う」日と提唱したことから、同年「国際女性デー」と制定されました。
イタリアではこの日を「FESTA DELLA DONNA(フェスタ・デラ・ドンナ=女性の日)」とし、男性が日ごろの感謝を込めて、母親や奥さん、会社の同僚などにミモザを贈ります。このことから「ミモザの日」とも呼ばれるようになりました。愛と幸福を呼ぶと言われるミモザを贈られた女性たちは、そのミモザを誇らしげに胸や髪に飾ります。家事や育児から解放され、女同士で外食したり、おしゃべりに興じたりして束の間の自由を楽しみます。
ミモザの日からは1日遅れですが、ありがとうの日に感謝をこめてミモザの渡すのも、春色で素敵ですね。ちなみにミモザの花言葉は、「優雅」「友情」「秘密の愛」だそうです。

ミモザのリース
ミモザのリース

濃い目のピンクのバラ

バラの花言葉は「美」「しとやか」「感謝」。
3月~11月に多く出回ります。バラはギリシャ神話では美をつかさどるアフロディテの花とされ、後には聖母マリアの花ともされました。いくつもの言い伝えを残しています。
限りなく白に近い淡いピンクから、ショッキングピンクを思わせるようなピンクまであります。バラの中で、一番色の品種が多いのもピンクではないでしょうか?お花の色によっても花言葉は異なるようで、濃いピンクが「感謝」を表しています。ちなみに、トゲにまで花言葉があるようで、バラのトゲの花言葉は「不幸中の幸い」だそうです。
バラは姿形が豊富で美しいのみならず、香りが良いものも多くあります。選ぶのも、いただくのも、うれしいものですね。

レオナルド・ダヴィンチ。バラは形・色・香りと品種が豊富です
レオナルド・ダヴィンチ。バラは形・色・香りと品種が豊富です

ピンクのガーベラ

ガーベラの花言葉は「感謝」「崇高美」「童心にかえる」
3月~5月に多く出回ります。
アレンジメントでもよくみかけ、年中入手できるお花ですが、切り花は暖かいと日持ちしないのでしょうか、涼しい季節に多く出回るようです。
日本名は、「ハナグルマ」(花車)。由来は夏の夜空を彩る花火に似ていることからだそうで、鉢植えや地植えのものは次から次へと花開いては消え、あでやかです。
花がパッと開いて、明るく可愛らしい印象のピンクのガーベラ。感謝の気持ちを伝えるのにぴったりですね。キク科の多年草で存在感のあるお花、鉢植えでも一輪挿しでもよいですね。

サーモンピンクのガーベラ 一輪挿し
サーモンピンクのガーベラ 一輪挿し

カスミソウ

カスミソウの花言葉は「無垢の愛」「感謝」「幸福」。
11月~7月によく出回ります。
春の野山に、白く雲のようにたなびく霞にちなんでつけられたのだとか。
昔はブーケやアレンジでも脇役のお花としてよく使われたカスミソウでしたが、今や清らかで軽やかで繊細さを味わうのに1本からでも素敵ですね。
きらきらとしたスノーフレークや光をあつめたような小さな花々にはエネルギーを感じます。

5月になれば出回る、ダリア(白)やカンパニュラも「感謝」の花言葉をもちます。
華麗なダリアや、ベル型のカンパニュラも素敵です。
職場や自宅に飾ると、室内がパッと華やぎ、前向きな気分になれそうですね。
いつも一緒にいる方への「ありがとう」の気持ちを胸に、よい1日をお過ごしください。
【参考】
「花ことば、小さな花に想いをたくして」池田書店
「メディカルフラワーセラピー」假屋崎省吾/孫維良
花言葉に感謝の意を!「ありがとう」を届ける“春の花”9選! senderofview

カスミソウ
カスミソウ