早くも今日から2月。2月といえば、チョコレートの季節!
チョコ好きをとりこにする、パリ発チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」は、本日から日本各地で開催されます。来るべきバレンタイン・デーのために、それから自分のためにも、とっておきの口福を手に入れましょう。チョコレートの宝石といわれる「ボンボン・ショコラ」を、もっと楽しむためのポイントもご紹介します。

フランスでも、日本でも!チョコ愛がとまらない

「チョコレートは、喜び、幸福、そして熱狂を生み出す。豊かな味わい、人の心を迷わせるような匂い、多彩な効能が、チョコレートを魔法の食べものにしている。」と語るのは、フランスの三つ星シェフであるジョエル・ロブション氏。
美食の国フランスには、熱狂的なチョコレート愛好家による「クラブ・デ・クロクール・デゥ・ショコラ(Club des Croqueurs de Chocolat、略称C.C.C.)」という団体が存在します。直訳すると、「チョコレートをかじる人たちのクラブ」。なんともユーモアとチョコレートに対する愛があふれるネーミングですね。
このクラブは、傑出した食通として知られるクロード・ルーベ氏らを中心として、食の評論家やジャーナリスト6人によって1981年に設立されました。こちらでは毎年、チョコレートのブランドに対して金・銀・銅の3段階で評価を行い、ガイドブックにまとめて発表しています。チョコレート愛好家が急増している日本からも、栄えある「金」の称号を獲得するブランドが近年増加中とか!

食べる宝石「ボンボン・ショコラ」!知っておきたい味の違いって?

チョコレートのなかでも、その美しさと繊細さから特別な存在である「ボンボン・ショコラ(Bon Bon Chocolat)」。クーヴェルチュール・チョコレートのコーティングのなかにさまざまな味の詰め物をしたひと口サイズのチョコのことで、バレンタイン・デーやパーティなど特別なときの贈り物として人気を集めています。
ひと口かじってはじめて中身がわかる、わくわく感もボンボン・ショコラの魅力ですね。気になるセンターの詰め物には、どんな種類があるのでしょうか。その代表的なものをチェックしてみましょう!

◎ガナッシュ
刻んだチョコレートに生クリームを入れてよく混ぜ合わせたもの。果物のピュレやはちみつなどを合わせることも。チョコレートのコクとなめらかな口溶けのよさが魅力。
◎プラリネ
ローストしたアーモンドやヘーゼルナッツをペーストにしてカラメルに混ぜ合わせ、溶かしたチョコレートに混ぜ込んだもの。ナッツの食感をあえて残したものもある。香ばしさと濃厚な風味が特徴。
◎マジパン
ローストしていないアーモンドをすり潰して、砂糖を混ぜ合わせてペースト状にしたもの。ねっとりした食感。薄く伸ばして、クリームのようにケーキのデコレーションに使われることもある。
◎フィヤンティーヌ
薄く焼いたクレープ生地を、フレーク状に細かく砕いたもの。プラリネなどに合わせて、サクサクとした食感を楽しむ。
◎コンフィチュール
フランス語で「ジャム」のこと。フルーツを数種類組み合わせたり、スパイスやチョコレートと合わせる場合も。
◎ジュレ
フランス語で「ゼリー」のこと。砂糖と果物などを軽く煮詰めたもの、またはゼラチンを加えて固めたもの。
◎パート・ド・フリュイ
フルーツにペクチンを加え、煮詰め固めたもの。甘味が強く、濃縮したフルーツの味わいがある。フランス・オーベルニュ地方の町クレモン・フェランが発祥の地で、その歴史は10世紀までさかのぼる。

ボンボン・ショコラの種類は、チョコレートそのものの味を存分に味わえる「ガナッシュ系」、ナッツの香ばしく濃厚な風味とコクが魅力の「プラリネ系」、果物の甘酸っぱさとチョコレートの芳香とのマリアージュが楽しめる「フルーツ系」に大別できそう。あなたのお好みは、どのボンボン・ショコラでしょうか。

ガナッシュ、プラリネ、コンフィチュールなど、魅惑のフレーバーがこのなかに。
ガナッシュ、プラリネ、コンフィチュールなど、魅惑のフレーバーがこのなかに。

パリ発チョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」開催!

チョコレート好きを熱狂させる「サロン・デュ・ショコラ(Salon du Chocolat)」が、今年も日本各地で開催されます。有楽町・東京国際フォーラムでは、2017年2月2日(木)から5日(日)、京都、大阪、福岡、札幌、名古屋、仙台では、2月1日(水)から14日(火)まで。お近くの会場に、ぜひ足を運んでみて!(詳細は、下記の「サロン・デュ・ショコラ日本公式サイト」をご確認ください)
2017年は15回目の開催となるアニバーサリーイヤー。会場は昨年までの新宿から、東京国際フォーラムという広々とした空間に移し、 世界17カ国、約100ブランドが集結します。日本を代表するブランドはもちろん、フランス、ベルギー、イタリアなど総勢70名ものショコラティエたちが来日し会場を盛り上げます。
日本初上陸の海外ブランドも多数登場。独創的なタブレットが評判の「ニコラ・ベルナルデ」、ニュアンスカラーが印象的なドーム型ボンボン・ショコラの「ベッロ&アンジェリ」、シャンパーニュとローズのうっとりするようなショコラが話題の「ル ショコラ デマニュエル ブリエ」、個性的なアルコール使いやユズ、ジンジャーなど、大人の味わいが斬新な「トーマス・ミュラー」などは要チェック。毎年完売必至の限定品、4種類ある「セレクション・ボックス」もお早めに。
大切なひとにはもちろん、自分へのごほうびに、とっておきのチョコレートをセレクトしましょう!

チョコレート選びは、至福の時間。自分へのごほうびも忘れずに!
チョコレート選びは、至福の時間。自分へのごほうびも忘れずに!

参考文献
ジョエル・ロビュション『四季を彩る52の食材と料理 ロビュションの食材辞典』柴田書店 1997
参考サイト
サロン・デュ・ショコラ日本公式サイト