二十四節気「冬至」。これから一陽来復と行きましょう!

2016/12/21 11:00

本日21日は、二十四節気で「冬至(とうじ)」。一年で最も昼が短く、夜が最も長くなる日です。冬至にしては今日は暖かい地方が多いようですが、これから寒さが厳しくなる頃。けれども、昼間の時間は次第に長くなり、太陽の力が復活していくことから、「一陽来復」とも呼ばれています。

二十四節気「冬至」は、一年で最も昼が短くなる日 今年も師走の半ばを過ぎ、残すところ10日となりました。本日12月21日は二十四節気で「冬至(とうじ)」。北半球では太陽の高さが一年中で最も低くなり、昼間の時間が最も短くなります。 東京では、本日の日の出は、6:47。日の入りは16:32。昼間はどんなに暖かくても、日没は早く、太陽の衰えを感じますね。そんな冬至ですが、太陽が復活に転じる大切な節目でもあります。中国では「一陽来復」と呼ばれ、暦の起点ともなっていました。 また、七十二候では本日からは冬至の初候「乃東生(なつかれくさしょうず)」。夏至のころ枯れる「乃東枯」に対応し、夏枯草が芽をだす頃。共にうつぼ草を指しているということで、この時期に発芽する植物の生命力を象徴しているようです。 太陽が甦るといっても、寒さの方は、日々厳しくなっていきます。昔から「冬至・冬中・冬始め」とも言われているように、本格的な寒さはこれからやってくるのです。
伊勢神宮では、宇治橋の鳥居の真正面から太陽が昇ります 日本の太陽信仰の象徴とされている「天照大神」。この神様を祀っている伊勢神宮の内宮では、五十鈴川に架けられた宇治橋鳥居から美しい日の出を拝むことがができます。 さらに冬至の日の朝は、宇治橋鳥居の真正面、鳥居と橋を結ぶ一直線上に朝日が昇るとのこと。 まっすぐ昇ってくる清々しくも神々しい朝日を拝めば、気持ちも改まって刷新されそうです。
東京・穴八幡宮で「一陽来復御守」を 東京・早稲田の「穴八幡宮」は冬至の日は、朝から大にぎわい。本日より金銀融通の御利益があるとされる、「一陽来復御守」をいただくことができる冬至祭で、江戸時代から江戸っ子たちがこぞって訪れたとか。筒状のお守りの中には、金柑(キンカン)と銀杏(ギンナン)が入っていて、「金銀」に不自由することないということから、金運アップや商売繁盛を願う人々が毎年訪れています。
「一陽来復(いちようらいふく)」の意味合いは、冬が終わって春が訪れること。また、不遇のときが続いた後、物事が幸運に向かっていくことにもたとえられてきました。本日を境に太陽が甦り、運気も上がっていくと言われる冬至。慌ただしい年末ですが、今日はゆっくり柚子風呂に入って、かぼちゃや小豆などをいただいて、「一陽来復」を願って過ごしたい。そんな冬至の日が今年もやってきました。

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