#16 ネイティブ津軽弁で城案内!弘前城とお天気の意外な関係

ガイドさんのネイティブ津軽弁で、脳トレしながらたっぷり観光!弘前城とお天気の意外な関係とは?
気象予報士・中島俊夫が、旅先の気象や防災に焦点をあてつつ“雨にぬれずに”旅をしています。今回は、弘前城を地元のガイドさんに案内していただきました!日本気象協会所属・マジメな安野は、編集のことも考えず本気でクイズに挑戦!弘前城とお天気の意外な関係とは?一緒に弘前城に行ったつもりでご覧ください。

弘前公園にて)
中島・安野「はい。お願いしま~す。」
― こうなったら私も観光を楽しもう・・・。(安野心の声)
門柱付近にて)
ガイドの黒滝さん「(あそこに)建ってるやつはね。あの門柱は、当然、藩政時代のものじゃないです。ここに軍隊ができました。藩政時代、侍時代は弘前・津軽は栄えた街です。それが侍時代が終わって、だんだん寂れました。今の言葉で言うと、街の活性化を図るのにどうするかって事で考えたところ、軍隊を呼ぼうと言うことで、軍隊を呼んだんです。」
櫓(やぐら)の前にて)
黒滝さん「よそへ行くとお城には全部、櫓(やぐら)ありますけど、ここでしかない造りの櫓(やぐら)になっています。どこがよその櫓(やぐら)と違うと思います?」
中島・安野「え~・・・?」
黒滝さん「形っていうんですか。」
中島「形?」
黒滝さん「形ちゅうのかな。」
中島「雪か、雪国だからか・・・形?」
安野「ギブアップです。」
黒滝さん「一層と二層と同じ大きさということは・・・」
安野「あ~本当だ!?」
黒滝さん「三層の屋根に積もった雪が二層の屋根に落ちる。三層と二層の屋根の雪が一層の庇(ひさし)に落ちると、庇がすぐ割れちゃうんですよ。従って、二層の屋根の雪は一層へとぶつからないで、直接、下に落ちるようにということで、造りになってるんですよ。」
安野「なるほど~!」
鷹丘橋にて)
黒滝さん「鷹丘橋(たかおかばし)です。」
中島「鷹丘橋・・・?」
黒滝さん「漢字で見ると、鷹の丘の橋って書いてますけど。もともとお城を造った時は、弘前という地名じゃなかったんです。高岡(鷹丘)っていう地名でした。」
日記蔵跡にて)
黒滝さん「(弘前城には)日記蔵がありました。4200もの日記が出てきました。その日記にちょっと面白い話があります。日記だから、約300年近くにわたって、津軽潘で毎日1日も欠かさずに日記を書いてる。その日記の中で日にちは必ず書きます。その他に、曜日はどうか知りませんけど、必ず書かなきゃならないことがあります。何でしょう?」
中島「お~またクイズだ。」
黒滝さん「あまり考えすぎない。小学校の日記を考えてください。」
安野「天気?」
黒滝さん「天気。はい正解。」
中島「早っ!」
安野「また1回目でやってしまった~!?」
中島「1回目で正解しちゃったね。」
― 安野加寿子(日本気象協会 所属)編集泣かせ
黒滝さん「何でかって言うと、昭和39年、東京オリンピック大会がありました。その時にオリンピック協会と気象庁と頭を悩ました。世界各国から集まってる選手団が開会式に入場している時に、雨なんか降ると盛り上がりに欠けちゃうと。日本晴れのええ日にしたいと頭を悩ました結果、確か、弘前には津軽藩の天気を書いてる日記があると言って、借りていったそうです。コンピューターに打ち込んで。まぁ、そのまま使ったわけじゃないね。お天気の予測はしたと思う。東京地方は昭和39年10月10日に、日本晴れであると確信を持ちまして、開会式はバッチリ日本晴れということになりました。」
安野「ありがとうございます。」(桜の絵葉書をもらいました)
中島「また貰ったよ。すごいね。」
安野「また貰っちゃいました。」
中島「いつも何枚くらい持ってるんですか、それ? 種類。」
安野「これ、桜(の絵葉書)です。」
黒滝さん「いつも私は20枚くらい持ってるんです。」
展望デッキにて)
黒滝さん「東南から見ると非常に綺麗な天守閣で、四方正面の天守と言われています。」
黒滝さん「残念だけどね、岩木山(雲で)隠れてますけども。桜の時期ですと、あの8合目まで、まだ雪ありますから。この非常に(綺麗な)四方正面の天守と、それから松の緑と桜と、雪をかぶった岩木山(いわきさん)と、いわきやまとも読めるけど。この4点セットもロケーションとしてはいいんで。評判が良かったです。」
詳細は動画 https://youtu.be/XHnqZsp5nMg をご覧ください!----
気象予報士が“雨にぬれずに”旅をする、旅番組です。「身近なお天気の話や、地元の方との交流、きれいな景色を求めて寄り道など、盛り沢山!とうとうシリーズも最終週に突入!12月4日まで毎日配信します。ぜひご覧ください!
【制作・著作】一般財団法人 日本気象協会 http://www.tenki.jp
【出演】中島俊夫(気象予報士)、弘前観光ボランティアガイドの会・黒滝弘さん、安野加寿子(日本気象協会)
【主題歌】カネコアヤノ「銀河に乗って」
【衣装協力】HOSU http://www.hosu.jp

次回は、「#17 tenki.jpがお送りする、渓流ヒーリングタイム!」です。12月1日(木)の22時ごろtenki.jpサプリにて更新予定♪