11月もはや中旬、季節はすっかり秋本番。関東地方でも紅葉の見ごろを迎えている地域が多くなっています。秋と同時並行して、最近は初冠雪の便りもちらほらと入ってくるようになりました。11月7日は「立冬」でした、暦の上では冬に入ります。そして22日は「小雪」、冬の足音も少しずつではありますが確実に近づいてきていますね。これからの季節は一雨ごとに、寒さが強まっていきますから、紅葉観賞に出かける際は防寒対策をしっかりしてお出かけください。

11月11日15時現在の紅葉情報
11月11日15時現在の紅葉情報

①中津峡(埼玉県秩父市)
大滑から谷の最も奥に位置する中津川地区までおよそ10kmにも渡って続く渓谷は、100mにも及ぶ断崖絶壁になっていて埼玉県の名勝地にも指定されています。カエデやナナカマド、ブナなどの紅葉が広がる渓谷は、奥秩父一番の美景。また、中津峡に出かけたら、目玉とされている深紅の「持桶の女郎もみじ」を探してみるのもお勧めです。中津峡付近は、今シーズンは11月中旬頃まで紅葉が見ごろです。11月20日(日)までは、秩父市大滝・滝沢ダムとその周辺で「奥秩父大滝紅葉まつり」が開催されています。紅葉をみつつ奥秩父の文化に触れるのも良さそうですね。②嵐山渓谷(埼玉県比企郡)
昭和3年、日本で初めての林学博士で、日比谷公園や明治神宮などをはじめ数々の公園などの設計に携わり「公園の父」と呼ばれている、本多静六博士がこの美しい景観が京都の嵐山に似ているとのことから、「武蔵国の嵐山」と命名したそうです。また、歌人・与謝野晶子もこの地を訪れ、「比企の渓」として29首もの句を詠んでいて、嵐山渓谷を取り巻く槻川のほとりには歌碑が建てられています。槻橋下のバーベキュー場で食事をしながら、紅葉を楽しむのも楽しそうですね。 ③鳥居観音(埼玉県飯能市)
白雲山鳥居観音は、埼玉百選に選ばれた名所で、東京ドームおよそ6.5個分もの広大な広さを誇ります。山頂の大観音や仏教的な建造物と色とりどりの紅葉とのコラボレーションは、ここに来ないと楽しむことができない独特な景観で、過去に映画のロケ地として使われたことも。11月23日(金)には、「なぐり紅葉まつり」が行われる予定です。④明治神宮外苑イチョウ並木(東京都新宿区)
都心の黄葉スポットと言えば、何と言っても明治神宮外苑のイチョウ並木。映画やテレビドラマなどでもおなじみの場所ですね。約300mも続くイチョウ並木には146本もの木が植えられ、黄金色に輝く様子は圧巻の一言です。散った葉っぱがびっしりしきつめられた道路もまるで絨毯を広げたよう。青山側から絵画館までは勾配があり、絵画館側では1mも下がっていますが、樹高順に植えられているため、より立体感や遠近感を感じます。青山通りから見ると、中央奥に丁度、聖徳記念絵画館が位置し、まるで絵画を切り取ったかのような美しさです。青山通りに接していることもあり、都会的な黄葉風景と言えるでしょう。