紅葉の見ごろの時期は、秋の気温が低いと早まり、高いと遅くなる傾向があります。長期予報での気温の予想は東北地方は平年並か平年より高くなる予想となっていますので、今年の東北地方の紅葉の見ごろは、平年並か平年より少し遅めとなる見込みです。既に東北地方では紅葉真っ盛り、色付きに影響する朝晩の冷え込みもあり、今シーズンは綺麗な色付きが期待できそうです。
さて、では、東北地方のおすすめ紅葉スポットを見て行きましょう。

2016年10月25日15時発表の紅葉情報
2016年10月25日15時発表の紅葉情報

東北地方のおすすめ紅葉スポット10選

①八甲田山(青森県青森市)
八甲田山は、数あるスポットの中でも特に人気があり、紅葉も早く始まります。北八甲田の田茂萢岳(標高1324m)の山頂近くまでかかっているロープウェイからは津軽平野を一望する事ができ、眼下には色とりどりの絨毯を敷いたような絶景が広がります。
②奥入瀬渓流(青森県十和田市)
カレンダーや写真集などにもよく登場する美しい渓流。十和田八幡平国立公園に属し、国指定の特別名勝及び天然記念物に指定されています。奥入瀬渓流には、阿修羅の流れ、雲井の滝、銚子大滝など数多くの景勝地があります。

紅葉前ですが・・・八甲田ロープウェーからの眺め
紅葉前ですが・・・八甲田ロープウェーからの眺め

③八幡平(岩手県八幡平市)
八幡平は、紅葉の色の種類が多く、ドライブを楽しみながら山全体の雰囲気を楽しむのがお勧めです。源太岩周辺は見ごろを向かえていて、八幡平アスピーライン沿いの木々も徐々に色づいてきています。10月15日~16日には「八幡平紅葉まつり」が開催されたようです。
④中尊寺(岩手県西磐井郡)
平安時代に開山した歴史の長い中尊寺。奥州藤原氏三代のゆかりの寺で、源義経として有名です。金色堂など沢山の文化財を有し、世界遺産にも登録されています。「夏草や 兵どもが 夢の跡」という松尾芭蕉の俳句は、教科書にもでてきますね。悠久の歴史を感じながら紅葉を楽しむのもロマンがありますね。 ⑤鳴子峡宮城県(大崎市)
鳴子峡は、宮城県でも特に人気の紅葉スポットです。渓谷に沿って、岸壁を覆うように根を張った木々や、紅葉のコントラストは、紅葉百選にも選出されるほどの絶景。100mほどの絶壁が2㎞以上続く様は圧巻です。紅葉を見に行った帰りは、近くの鳴子温泉郷に足を運んでみるのも良いでしょう。
⑥秋保大滝(宮城県太白区)
秋保大滝は、幅6m、落差が55mもある見ごたえのある大滝で、日本三名瀑の一つです。
真冬の真っ白の凍った姿、初夏の爽やか緑に囲まれた姿など、四季折々の姿がありますが、この豪快な滝と紅葉を一緒に楽しむことができるのが秋ならではの魅力ですね。滝の近くには遊歩道が整備されているので、マイナスイオンを沢山感じて、清らかな空気に癒されながら、紅葉観賞するのもいいかもしれません。
⑦鳥海山(秋田県)
鳥海山は日本海に近く、また富士山にも似ている事から通称「出羽富士」とも呼ばれ、日本百景に数えられています。鳥海山の紅葉を楽しむには、車で鳥海ブルーラインを走るのがお勧めです。総長35㎞近くにもなるこの観光用のバイバス道路の周りに広がる色とりどりの木々は、寒暖の差が激しいため、特に鮮やかな色付きです。
⑧最上峡
松尾芭蕉が「五月雨を 集めて早し 最上川」と詠んでいることから、最上峡の付近は芭蕉ラインと名付けられています。両岸に山々が迫ってくる景色は迫力があり、紅葉も鮮やかです。遊覧船や渡し船が就航していて、江戸時代から歌い継がれる舟歌を聞くことができます。⑨宝珠山立石寺(山形県山形市)
立石寺(通称、山寺)は、貞観2年(860年)に開かれた天台宗の御山で、東北を代表する霊山です。
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」。この有名な句を知っている方も多いと思いますが、元禄2年(1689年)に、奥の細道の紀行の際にこの地を訪れた松尾芭蕉が詠んだと言われています。33万坪の境内を持ち、大小30余りの堂塔が残されるなど、お寺としての価値も高い立石寺。松尾芭蕉に思いを馳せ、仏閣巡りをしながら紅葉を楽しむのも素敵ですね。
⑩磐梯吾妻スカイライン(福島県)
福島県の中でも紅葉のスタートが速く一番に見ごろを迎えそうなのが、磐梯山スカイライン。色とりどりに変化した山麓を楽しみながら、ドライブするのがおすすめです。
まぼろしの滝散策コースや魔八方台眺望コースなど、途中の遊歩道も整備されており、磐梯山の噴火口を間近に望みながら秋の裏磐梯の美しい景観を堪能することができます。