秋にふさわしいモーツァルトのピアノコンチェルト 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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秋にふさわしいモーツァルトのピアノコンチェルト

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ハイドン、ベートーヴェンと並んでウィーン古典派三大巨匠の一人、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト像

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ピアノとオーケストラ

ピアノとオーケストラ

10月も残すところあと10日となり、秋が一段と深まりつつあります。
空は高く、空気も気持ちがよいのですが、冬が近づきつつある気配も感じられ、どことなく寂しい季節でもあります。
明るさと寂しさが交錯するこの季節……。
そんな季節にぴったりなモーツァルトを聴いてみませんか。

一番人気は短調の20番と長調の23番?

モーツァルトの名前は誰でも知っているでしょう。
交響曲から宗教曲、室内楽からオペラや歌曲まで、たくさんの美しい音楽を残しています。
その中で、27曲も作曲しているのが、ピアノ協奏曲(コンチェルト)です。
キラキラと輝くピアノと、聴くものを包み込むようなオーケストラの豊かな響きが両方楽しめるピアノ協奏曲は、オペラのアリア以外ではもっとも「モーツァルト的」かもしれません。
27曲あるうち、特に日本で人気が高いのが、第20番ニ短調K.466でしょうか。
あふれる悲しみを押しとどめようとするかのような旋律のくりかえしは、たしかに日本人好みかもしれません。ほのかに明るい第2楽章にも救われます。
短調の曲はこのほかにも第24番ハ短調K.491があり、特に第2楽章の回想するような静かさは忘れがたいものです。
長調で一番美しいのは、何と言っても第23番イ長調K.488でしょう。この曲も人気があります。
冒頭の流れるような旋律、第2楽章の陰りのあるメランコリックなメロディー、そして躍動しながらもどこか寂しげなメロディーが交錯しつつ、大きなクライマックスへといたる第3楽章は、モーツァルトの音楽の中でも白眉です。

おすすめディスク ── ポリーニ、バレンボイムなど

このほかにも第19番ヘ長調K.459や映画「アマデウス」にも使われた第22番変ホ長調K.482、アンダ・ゲーザの演奏で映画「みじかくも美しく燃え」に使われた明るく透明な響きの第21番ハ長調K.467なども有名です。
モーツァルト前期の第11番ヘ長調K.413なども優雅な音楽です。
おすすめのディスクを挙げておきましょう。
第23番イ長調K.488であれば、何と言っても第19番ヘ長調K.459がカップリングされたポリーニとベームの共演によるものが、緻密でありながら、躍動感が溢れる演奏で、もっともすぐれています。このコンビで全曲入れてくれていたら…と思っているモーツァルトファンも多いかもしれません。フランスのカサドシュも独特のスタイリッシュでのびやかな演奏です。
全曲が入ったセットですぐれているのはバレンボイムの弾き振り盤、ハンガリー出身のアンダ・ゲーザも透明感のある手堅い演奏です。※弾き振り = 協奏曲でピアノを弾きながらオーケストラも指揮すること
ピアノ協奏曲には「カデンツァ」と呼ばれる、演奏者が即興で弾く(あるいは作曲する)部分が設けられていることが多いのですが、これを聴き比べるのも楽しみのひとつです。
秋のよく晴れた日など、空の雲を眺めながらモーツァルトのピアノ協奏曲を聴いてみるのはいかがでしょうか。


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