リオ五輪、そしてパラリンピックが終わって、早いものでもう数週間。
メダルと笑顔、ベストを尽くす姿……障がいを持つ方も、そうでない方も「自分もやってみたい!」「サポートや応援がしたい!」と思ったのではないでしょうか?
そこで今回は「障がい者スポーツ」に注目! 実際にチャレンジする方法や、サポートするための色々な方法についてご紹介します。

観戦だけではもったいない? チャレンジ&応援すれば、いっそう楽しい
観戦だけではもったいない? チャレンジ&応援すれば、いっそう楽しい

障がい者スポーツ、実際にチャレンジするには?

ひと口に障がい者スポーツといっても、そのあり方はさまざま。パラリンピックで実施されている競技以外にもさまざまな競技が存在します。
競技会に出場し、勝利や記録を伸ばすことをめざす「アスリート志向」の選手もいれば、「レクリエーション志向」の選手もいるなど、スポーツとの向き合い方も色々です。
「あの競技が気になった」「自分にもできるかも」「どこかで試しにやってみたい」少しでもそう思ったら、その競技の団体に連絡をとることをおすすめします。
多くの団体が、「体験会」などのイベントを実施していますよ。
ちなみに、これらの体験会には、健常者が体験できるイベントも数多くあるようです。
また、シッティングバレーボールや5人制サッカー(ブラインドサッカー)など、障がいを持つ人と健常者が一緒に楽しめる競技もたくさんあります。

前方座席に乗った健常者は、選手がペダリングに集中できるようサポートする
前方座席に乗った健常者は、選手がペダリングに集中できるようサポートする

障がい者スポーツをサポートする、さまざまな方法!

たとえば、視覚障がいを持つ選手が出場する競技の多くで、選手が安全に実力を発揮できるよう、サポートの人びとが活躍しています。
陸上(長距離)のガイドランナーや、5人制サッカーにおけるコーラー(ゴールの位置などを声で伝える)、自転車競技におけるパイロット(前方座席に乗り、選手がペダリングに全力を注げるようにする)など。
こうしたサポートを行うためには、競技経験の有無やレベル、そして選手との相性なども関わってきます。誰もができるというものではありませんが、選手とともに高い目標に向かって取り組む経験は、かけがえのないものになるのではないでしょうか。
競技の団体、そして大会などで、運営などを担当する「ボランティア」として活動するのもおすすめ。
募集の有無や条件などは、それぞれの団体や大会などによって異なりますので、興味がある方はぜひ調べてみてください。
お住まいの自治体などで、ボランティア講座を開催しているケースもあるようですよ。
専用の義肢や車椅子、遠征のための費用……など、障がい者スポーツは何かとお金がかかるもの。
「寄付」や「クラウドファンディング」など、経済的に選手をサポートするのはいかがですか?
現金のほかにも、航空会社のマイレージや、各種ポイントを寄付する方法も。
忙しくて会場に足を運ぶ時間がない、という方でも、「自分のサポートが選手の力になっている」という誇りと感動が得られること請け合いです。

機器や用具の開発、整備などで選手をサポートする道もある
機器や用具の開発、整備などで選手をサポートする道もある

まもなくスイスで開幕する「サイバスロン」ってどんな大会?

パラリンピックを観戦していて、義肢や車椅子を開発するエンジニアや、調整を担当するメカニックに興味を持った方も多いことでしょう。
そんな方にぜひ注目してほしいのが、2016年10月8日にスイスで開幕予定の「サイバスロン」。
パワードスーツやロボットアームを装着した障がい者アスリートによって競われる、「サイバー義体者によるオリンピック」です。
ロボット工学や生物機械工学など、最先端の技術が駆使されるサイバスロン、どんな大会になるのでしょうか?
日本、そして各国の選手団の活躍は?
今回が第1回となるこの大会、今後の発展に期待したいところです!
参考:日本オリンピック・アカデミー監修「オリンピック・パラリンピック大百科」
「為末大の未来対談 僕たちの可能性ととりあえずの限界の話をしよう」(プレジデント社)