季節の移り変わりは早いものでもう秋。空も高くなってきました。
この秋は思い切って陶芸にチャレンジしてみませんか?
1990年の映画「ゴースト/ニューヨークの幻」で、デミ・ムーア演ずる陶芸家モリーの姿に憧れた人も多いのではないでしょうか。
手を泥だらけにして「ろくろ」を回したり、基本の「手びねり」なども面白く、“究極の泥遊び”と言えるのが陶芸の魅力です。
では、陶芸体験のおすすめスポット5選をご紹介しましょう。

思わず慎重になる、ろくろを回す手
思わず慎重になる、ろくろを回す手

関東一の歴史を誇る「笠間焼」の里へ(茨城県)

茨城県笠間市周辺でつくられているのが「笠間焼」です。江戸時代に誕生した器は「特徴がないのが特徴」といわれ、日常使いにぴったり。毎年GWには陶器の祭典「陶炎祭(ひまつり)」が、秋には笠間焼を中心としたイベント「笠間浪漫(かさまろまん)」が行われ、連日大賑わいとなります。
笠間工芸の丘「クラフトヒルズKASAMA」では、ろくろや手びねり、絵付けなどが体験可能。その他に、笠間焼や工芸品を扱うショップ、アーティストによる作品を展示したアートスペース、33歳で人間国宝となった松井康成の展示室や、笠間焼の器で軽食がとれるカフェなどが併設されています。秋の休日をたっぷり楽しめそうですね。
秋葉原からは笠間まで直通の高速バスが運転中(関東やきものライナー)なので、アクセスしやすいのも魅力です!(所要時間:約1時間50分)
※2016年の笠間浪漫は10/7(金)~10/10(月・祝)の予定。
■笠間工芸の丘「クラフトヒルズKASAMA」
・予算:基本料金 ろくろ2160円(焼成代・送料別)、手ひねり3240円(焼成代込み、送料別)
・アクセス:北関東自動車道の「友部IC」から約4km/JR水戸線「笠間駅」より周遊バスあり

陶芸の基本、手びねりでつくっているところ
陶芸の基本、手びねりでつくっているところ

「益子焼」で有名な益子町へGO!(栃木県)

次にご紹介するのは、栃木県の益子焼。関東の二大産地として、笠間焼と共に有名です。「陶器市」は毎年GWと11/3前後に町内の各所で開催され、益子焼がところ狭しと並びます。地元の農産物や特産品の販売もあり、多くの益子焼ファンで混みあいます。
初めて陶芸を体験する人でも気軽に楽しめて、丁寧に教えてくれると評判なのが「益子焼窯元よこやま」。カップル向けやファミリー向け、女性限定など料金プランも充実しています。手びねり、ろくろの各コースだけでなく、ろくろ&手びねりと両方を体験できる贅沢なコースも! カフェ、レストラン、ベーカリーショップなどの他、ギャラリーショップもあるので、周辺を散策するのもよさそうです。
益子までは秋葉原から直通の高速バス(関東やきものライナー)が運行しているので便利。(所要時間:約2時間50分)
※2016年の秋の陶器市は11/3(木・祝)~11/7(月)の予定。
■「益子焼窯元よこやま」
・予算:ろくろ体験 約4000円~(焼き上げ作品3個付)、手びねり1890円~(作品1個付)※いずれも送料別
・アクセス:北関東自動車道の「桜川筑西IC」より約25分/真岡鉄道「益子駅」より無料送迎あり

益子焼の作品の数々。
益子焼の作品の数々。

温泉&竹久夢二記念館もあり!「伊香保焼」(群馬県)

いかにも温泉、という風情や温泉の泉質から人気の伊香保温泉。東京からなら日帰りで十分満喫できる距離です。もちろん、日帰り温泉も多数あり!
その伊香保温泉街にほど近い場所にある陶芸工房が「伊香保焼 陶句郎窯(いかほやき とうくろうがま」です。
伊香保焼は粘土と釉薬に伊香保温泉の“湯の花”を使用する独特の製法。湯の花は鉄分が多いため、出来上がった陶器は黄色や茶褐色、黒など色合いの変化が多いのが特徴です。
幻とも言われる伊香保焼をろくろ、手びねり、絵付けの3コースで体験することができます。また、「竹久夢二 伊香保記念館」も隣接していますので、夢二の大正ロマンの世界に浸ってみるのも◎。ランチは伊香保発祥の「水沢うどん」で決まりですね!
伊香保温泉へは新宿から直通高速バスもあります。(所要時間:約2時間半)
■「伊香保焼 陶句郎窯」
・予算:1時間 ろくろ 5400円、手びねり 3240円 ※いずれも送料別
・アクセス:関越自動車道の「渋川伊香保I.C」より約20分/JR上越線「渋川駅」よりバスで約20分

伊香保温泉の町並み
伊香保温泉の町並み

富士山を眺めながら楽しむ陶芸体験(山梨県)

目の前に雄大な富士山を望みながら陶芸体験を楽しめるのが、クラフトの里「ダラスヴィレッジ」。
絶対やってみたいろくろ(10歳以上)、陶芸の基本である手びねり(小学生未満は保護者同伴)、素焼きに好みのイラストを描いたり、色を塗ったりするらくやきの3種類があります。
リゾート感たっぷりの2500坪の敷地にはバーベキューレストランも併設されているので、陶芸を楽しんだ後は爽やかな高原の空気を楽しみつつ、美味しいバーベキューも可能! ドッグランも併設されているので、ワンちゃん同伴もOKです。
陶芸の他に、吹きガラスやとんぼ玉、シルバー細工、フュージング、アートソープなど、さまざまな手作り体験ができるので、一日中家族で楽しめるのもいいですね。
新宿から出ている高速バスを使えば、山中湖まで約2時間です。
■クラフトの里「ダラスヴィレッジ」
・予算:ろくろ(30分)3315円~、手びねり(45~60分)2658円~※いずれも送料別
・アクセス:東富士五湖道路の「山中湖I.C」より約10分/富士急大月線「富士山駅」よりバスで約30分

美しい富士山を前に陶芸にチャレンジ!
美しい富士山を前に陶芸にチャレンジ!