暦の上では既に秋を迎えておりますが、台風一過もあいまって気温40度に迫る猛暑日もあり、まだまだ真夏日も続きそうですね。そんな夏の夜は、一年を通して(眠っている間に見る(以下略))夢を見ずらい時期であることをご存知ですか? お察しの通り、熱帯夜や気温の高さによる寝苦しさで目覚めてしまったり、エアコンや扇風機の風で寒くて起きてしまったりと、睡眠が安定しない要因が多いからです。正確には、寝苦しい夜にも夢を見ている時間帯はあるのですが、寝苦しさが原因で夢を反芻出来るほんの僅かな時間ですら別の思考が入り込んで、夢は忘却の彼方というわけです。それでも覚えていたらラッキー!? そんな真夏の夜の夢。夢の価値やその意味についての是非は脳科学や心理学、精神性によって様々ですが、ここではそれでも扱う価値がありそうだ、という前提でひとつの捉え方についてご紹介したいと思います。

諸条件をくぐり抜け、夢が語りかけてくる!?

私たちの睡眠の良し悪しには諸条件が関係しています。気温、湿度、明るさ、寝具の状態、慣れた場所であるのか否かなど。それに加えて、夢は、月の満ち欠けや、夢を見る本人の心身の状態や周囲で起こった出来事からも影響を受け、様々な状態や条件の中で見るのだということを念頭に置くと、真夏の夜の厳しい条件の中で、夢を見て目覚めても覚えていたという事実に、少し、意味があるような特別な感じがしませんか? 諸条件をくぐり抜け、夢が私たちに語りかけているのだとしたら、或いは、自分の中の自分が夢を使って何か意味のある提案をしているかも知れないと捉えてみたら、その意味を探り実際に取り入れる価値を感じませんか?

まずは、昨日見た夢を現実で取り入れる

夢に出てくる物や事に関する分析は、そのシンボルが何を意味するかの書籍がたくさん出ていますし、インターネットでも簡単に調べる事ができます。しかし、文字の上でその意味を知って終わらずに、夢を現実に取り入れてみませんか? 例えば、見た夢を絵に描く。夢を絵に描くという行為は実にダイナミックな行いで、それだけでも潜在的意識は動きます。しかも、絵画療法というひとつの分野が確立されているほど自分の状況や心情を表し、客観的に拾い上げる方法として有効です。夢を描いた上で、その絵を眺めながら、夢のシンボルや夢の中の不思議と思える箇所を拾い上げ感じてみるのです。描く時間のないお忙しい方は、夢で得た感情を目覚めの時にそのまま表現する(夢で泣いていれば、起き抜けにそのまま大泣きしてみるのです)、夢で聞いた音楽と似た曲を探して聞く、夢に出た植物を部屋に飾る、夢で見た場所に行ってみる(海や山など)など。そんなことを意識してみると、生活に変化が生まれインスピレーションなどもキャッチしやすくなり、夢をきっかけに新しい情報や次の一歩の後押しを感じられるようになるかも知れません。

秋から冬は夢を見るのに絶好のシーズン!

暑い日は続きますが、それでも過ごしやすい秋は目前。夢を見る好条件が整っていくということでもあります。寝てみる夢を現実で取り入れてみると、夢を叶えるヒントに。続けていくときっと変化が出てきます。真夏の夜は夢を見るには条件が厳しいのですが、それでも見て覚えていることの不思議に注目してみてはというご提案でした。いつでも誰でも見ることのできる夢、今夜の夢から活用してみてはいかがでしょう。