とうもろこしのおいしいの季節です

北海道ではまさに収穫のピークをむかえています。
とうもろこしは米、小麦とならび世界三大穀物の一つで世界中で幅広く食されています。日本では、野菜としてスイートコーンといわれるタイプの品種が多く店頭に並んでますね。きゅうりやスイカなどと並び、利水作用があり、むくみをとり、デトックスに効果がある夏野菜です。きゅうりなどが体を冷やす効果があるのに対し、とうもろこしは体を冷やしすぎず温めすぎず、中庸に近くマイルドですので、毎日食べても安心です。ただし、繊維が多いため、胃腸の弱っている方はポタージュなどにしていただきましょう。
とうもろこしは腎臓や糖尿、高脂血症、尿路結石、高血圧にもよい食材です。髭にもその効能があり、薬膳ではとうもろこしの髭も料理に入れて食します。緑の部分を短く切ってスープやいためものに入れていただきます。
今回は、とうもろこしの旨味を最大限に味わうおいしい「茹でとうもろこし」の手順とノンカフェインで毎日楽しめる「とうもろこし茶」の作り方を確認します。

とうもろこしの粒は必ず偶数になるってしってましたか?
とうもろこしの粒は必ず偶数になるってしってましたか?

美味しい「とうもろこし」をゲットするには

収穫後1日で甘さも栄養価も半減するといわれる「とうもろこし」。朝一番で取れた「とうもろこし」が、一番糖分を蓄えていて美味しいです。とうもろこし狩りや自家栽培の醍醐味はここにありますね。
これからお盆を迎え夏季休暇にはいられた方も多いのではないでしょうか。帰省や旅先でとりたてのものが頂ける方は幸せな方です!
店頭で購入する場合は、できるだけ皮付きで新鮮なものを選びましょう!
1.外皮とひげのの色の濃さ
色が薄いものより、緑色が濃く、ツヤのあるものを選びましょう。
髭がついているものは、ひげが茶色くふさふさしているものがよいです。
2.切り口の新鮮さ
切り口が黒ずんでいるのは、避けてください。収穫してから時間が経っている可能性があるためです。
切り口が白っぽいものを選びましょう。
3.実の色の濃さ
中の実が色の濃すぎるものは成熟しすぎているため、固いです。実の色が薄めものを選びます。
ゴミがでるからといって皮をむいてしまうと、鮮度が落ちてしまいます!
お目当ての「とうもろこし」を買ったら、皮などを剥がさずにそのまま持ち帰りましょう。

とうもろこしの花 とうもろこしはイネ科ですのでイネに似てますね
とうもろこしの花 とうもろこしはイネ科ですのでイネに似てますね

茹でとうもろこし、あなたは「ぷりぷり派」「しゃきしゃき派」?

あなた好みの茹でとうもろこしを見つけてください!
【茹でとうもろこし】
1.とうもろこしの皮をむいて、ひげを取り除きます。
外皮は実の水分を守っているので、直前で剥くのがポイントです。
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<ぷりぷり派の工程>
2.フライパンにとうもろこしと水を入れます。
水はとうもろこしが浸るくらいで十分です。
3.水が沸騰してから、3分間茹でます。
茹で過ぎると、旨味が落ちてしまいます。
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<しゃきしゃき派の工程>
2.大鍋に水を入れます。
水はすっぽりとうもろこしが浸るよう多めにいれます。
3.水が沸騰してから、とうもろこしをいれて、3分間茹でます。

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4.火を止めて、とうもろこしをとりだします。塩水に転がし絡めます
水1Lに対して、塩30g(大さじ2杯)くらいです。
5.ザルに上げ、水気を拭き取ります。
保存する場合は、1本ずつラップに包み、冷蔵庫に立てて保存します。
この方法だとしわしわになったりせずジューシーさが長続きします。ぜひ試してみてください!

旨みが逃げないよう、ゆですぎ注意です
旨みが逃げないよう、ゆですぎ注意です

自家製とうもろこし茶の作り方

ひげをすてるの待ってください!少し旧く硬いかなというとうもろこしを使ってもいいですね。
【とうもろこしのひげ茶】
1:3㎝程度にトウモロコシのひげをカットします
2:焦げないようにフライパンで炒ります
3:お茶パックにいれ煮出せばひげ茶が完成です。
【炒りコーン茶】
1:とうもろこしの皮をむいてカラカラになるまで1か月ほど陰干しします
2:カラカラになった実をむしり粒の状態にします
3:フライパンで炒り焙煎します。ポンポンとはじけ始めますので
音がしなくなったら出来上がり
4:10分ほど煮出すと甘くて香ばしいとうコーン茶が完成です

ノンカフェインで、むくみなどが気になる妊婦さんにも優しいですね
ノンカフェインで、むくみなどが気になる妊婦さんにも優しいですね

とうもろこしの芯は野菜スープや、とうもろこしご飯をたくときの良い「おだし」になります。(食べるときは取り出してくださいね)また、とうもろこしの皮は乾燥し、かごや人形など工芸品をつくる地方もあるようです。
捨てる無駄がないって、なんだか素敵ですよね。
最後にとうもろこしの粒が必ず偶数になる理由は、粒の元になる雌花が2つ1組で軸に付くからなのだそうです。
輪切りにしたとうもろこしをみると一つの軸から二粒できているのがよくわかります!
旬の季節、存分に「とうもろこし」を味わって、楽しい夏をお過ごしください。