夏の京都を彩る祇園祭。その知られざる不思議 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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夏の京都を彩る祇園祭。その知られざる不思議

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豪華絢爛な山鉾が車道を行進する、祇園祭の目玉「山鉾巡行」

豪華絢爛な山鉾が車道を行進する、祇園祭の目玉「山鉾巡行」

山鉾のタペストリーには旧約聖書の一部も……

山鉾のタペストリーには旧約聖書の一部も……

夏の京都の名物「冷やしきゅうり」

夏の京都の名物「冷やしきゅうり」

暑い京都の夏、さらに熱気が高まる7月の伝統行事が「祇園祭」です。
7月1~31日の1カ月にわたり開催される祇園祭。
期間中は国内外から100万人を超える観光客が訪れるといわれている人気の伝統行事で、日本三大祭りのひとつにも選ばれています。
祇園祭の目玉といえば、やはり京都の夜を照らす宵山と豪華絢爛の山鉾巡行……。
ですが、実は祇園祭をじっくり観察すると知られざる不思議が見えてくるのです。
知る人ぞ知る、祇園祭に隠された謎に迫ります。

「長刀鉾」が毎年巡行の先頭を行く理由

祇園祭でもっとも注目を集めるのは、何といっても「山鉾巡行」でしょう。
このときの山鉾の順番は実は毎年、異なります。
その決め方はいたってシンプル。何とくじ引きで決めているというから驚きですね。
そんな中「くじ取らず」と呼ばれ、毎年順番が固定されている山鉾がいくつかあるのです。
そのうちのひとつが山鉾の先頭を飾る「長刀鉾」です。
長刀鉾の特徴といえば、その名のとおり山鉾の上に真っすぐ立てられた「長刀」。
山鉾巡行の中には「注連縄切り(しめなわきり)」という儀式がありますが、その注連縄を切る役割をこの長刀鉾が担っているのです。
神域との境界線とされている注連縄を切ることで、山鉾がこれから神域へ進んでいくという意志を表しているのだとか。
山鉾の上に乗せられている長刀が実際に使われるわけではありませんが、注連縄切りをする山鉾であるという印となっています。

山鉾のタペストリーはなぜ、エキゾチック?

祇園祭というと京都に古くから伝わる伝統行事であることから「和」というイメージが強いのではないでしょうか?
しかし、巡行している山鉾をよく見てみると、タペストリーの絵柄が実にエキゾチックなのです。
エジプトのピラミッド、イラクのバグダッド宮殿、さらには旧約聖書の一部……とそのテイストはさまざま。
山鉾巡行は「歩く美術館」と称されるほど、世界各国からやってきた高級美術品が並んでいるのです。
しかし、これらの美術品が海外からどのように京都にやってきたのかは、いまだ謎に包まれています。
なぜなら、美術品の多くは江戸時代に入ってきたとされていますが、この頃はまだ鎖国の時代。
一説では、室町時代の豪商が手に入れたという話もありますが、そちらも定かではありません。
16~17世紀の京都はしばしば災害に見舞われたといいますが、そういった災いから守る意味を込めて、山鉾に美術品が飾られるようになったともいわれています。

祇園祭の間、きゅうりはNG?

京都の夏の名物として人気の冷やしきゅうり。
漬物屋さんの店先に涼しそうに並べられる冷やしきゅうりを見ると、ついつい買ってしまいますよね。
ですが、祇園祭の期間中、八坂神社の氏子さんや古くから八坂神社周辺に住む人々はきゅうりを食べてはいけないという習わしがあるのです。
その理由は、八坂神社の神紋にありました。
偶然にも八坂神社の神紋がきゅうりの切り口に似ていることから、そのような不思議な習わしが伝えられていったのです。
ただし、観光客はここまで守ることはないということなので、水分補給ついでに夏の京都の味を楽しんでみてはいかがでしょうか?
── 夏の京都を豪華絢爛に彩る祇園祭。
その山鉾ひとつひとつをとってみても、多くの謎に包まれています。
気になる方は、ぜひ7月の京都に訪れてみてください。


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