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キャンプやBBQ、フェス。ぜひ「落雷」対策を!

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大きな音、美しい稲光……劇的な自然現象「雷」

大きな音、美しい稲光……劇的な自然現象「雷」

ゴルファーも突然の雷に注意を!

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楽しいアウトドア、雷対策も万全で!

楽しいアウトドア、雷対策も万全で!

垂れこめる雲の向こうから、ゴロゴロ大きな音、そして稲光。雷が近づいている証拠ですね。
先日(2016年6月21日)、九州・宮崎空港の滑走路に数カ所の穴が見つかりました。直径10~15センチ、深さ5センチもあったというこれらの穴は、落雷によるものとみられます。
強い電流が、空から地上に向かって流れる現象が「落雷」。
建物の中にいればおおむね安全と言われますが、これからの季節はアウトドアで過ごす機会が多いもの。
雷からどうやって身を守ればよいかご存じですか?
アウトドアを思いきり楽しむためにも、「雷」について学んでみませんか。

畏怖の対象として、豊かな雨をもたらす恵みの神として

「電光石火」「青天の霹靂」「付和雷同」……どれも、雷にまつわる言葉です。
日本では、雷は天変地異のシンボル、また雨が農作物の実りをもたらすと考えられてきました。
「神鳴」と表記されたり、「なるかみ」の別称で呼ばれることも。恐ろしい音と光に、人びとは畏怖の念を抱き、いつしか信仰の対象としていったのかもしれません。
ちなみに「雷」という漢字は、「雨雲」と「台車」を表すのだそう。古代中国の人びとは、雷のゴロゴロという音を、台車の車輪が立てる音だと考えたのですね。

雷は「神さまの怒り」? それとも「恩寵」?

ちなみに英語では、雷鳴は「サンダー」、稲光は「ライトニング」。
サンダー(thunder)の語源は、北欧神話に登場する雷神トール(thor)に由来するのだそうです。
ヘブライ語の「雷」は、「神の声」を意味する言葉だとか。
人びとは、雷や雷鳴を「神の怒り」あるいは「神の栄光」を表すものだと考えていたのです。
アラビアでは、人びとは雷を「神の恩寵」と捉えていました。
乾燥した地域で、雷は恵みの雨をもたらすものだったからです。

「雷」のメカニズムを知って、アウトドアに備えよう

避雷針の発明などにより、人間がコントロールできるものになった「雷」。
とはいえ、雷という現象そのものに変化があったわけではありません。そこで、「雷」が発生するメカニズムや、落雷のおそれがある際に注意すべきポイントをまとめました。
梅雨の時期を挟んで、春から夏にかけてよく見かける「積乱雲(入道雲)」。
この「積乱雲」が発達すると、上昇気流が発生し、雲の中にある「氷の粒」がぶつかり合い、静電気を帯びていきます。
「電気がたまった状態」になった雲=「雷雲」は、やがて耐えきれなくなって「放電」します。
「ピカッ」は放電に空気が反応することで、「ドーン」という衝撃音は、空気が急激に膨張することで起きるものです。
光は音より速く進むため、雷も先に「ピカッ」と光り、そのあと「ドーン」という音がやってきます。
この「ピカッ」から「ドーン」までの時間が「長い」うちは、雷は比較的遠くにあります。
とはいえ、発達した「雷雲」は数百メートルから数キロの大きさがあり、その範囲内ではどこでも落雷する可能性が。つまり、「まだ遠いな」と思っていても、次にはすぐ近くで落雷……なんてこともあるのです。

アウトドアで落雷のおそれがある際、とるべき行動とは

まずは「建物」「クルマ」の中に避難すること。広場や原っぱなど「平らな場所」では、雷が落ちやすい場所(高い場所)=人間となり、落雷の被害を受けやすくなります。
「姿勢を低くする」「傘や釣竿などを頭上に掲げない」のも鉄則です。
木陰に隠れる場合は、その木の「高さ」と「木との距離」に注意しましょう。「高さ4メートル以上」の木を選び、「幹から3~4メートル以上の距離を保つ」のがポイントです。
BBQや音楽フェスに参加する際は、避難場所を必ず確認するように。
とくにキャンプや山歩きなどの場合は、スマートフォンなどで天気予報を頻繁にチェックしてください。
落雷の予報がある際は、思い切ってお出かけそのものを中止する勇気も必要ですよ。
ちなみに屋内にいる場合は、スマートフォンやパソコンなどの精密機器に危険が近づきます。近くの電線などに落雷し、その影響で精密機器が破壊される可能性があるのです。「電源を切る」「ケーブルを抜く」などの対策を怠らないようにしましょう!
参考:渡部潤一監修「なるほどナットク自然現象 虹 雷 台風」(学習研究社)
妹尾堅一郎「雷文化論」(慶応義塾大学出版会)


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