しらたき(糸こんにゃく)が海外で定番化!その理由とは・・・

tenki.jp

イタリアで人気の乾燥しらたき。その名も「ゼンパ... (11:00)tenki.jp

イタリアで人気の乾燥しらたき。その名も「ゼンパ... (11:00)tenki.jp
 5月29日は、こん(5)、にゃ(2)、く(9)、こんにゃくの日! 5月に植え付けが行われる種芋からは、さまざまなこんにゃく製品が作られています。なかでも、近年海外セレブたちのダイエット食品として話題なのが「しらたき」。パスタ的に扱われ、なんと本場イタリアでも定番化されているそうです。夏を前に体をスッキリさせたいこの季節、世界で注目されている日本の伝統食品を見直してみませんか。

●そのお芋をこのように食べようとは!

 コンニャクイモからこんにゃくが作られていることはわりと知られていますが、そのお芋自体は食べられないのでしょうか? 見た目はサトイモっぽいし、ちょっとかじってみよう・・・そんな試みは、たいへんキケンです。

 コンニャクイモは「あまりのエグさにネズミも寄りつかない」といわれているほど強いエグみをもち、かじれば半日くらい口の中がヒリヒリ痛くなるといいます。そのままでは茹でてもふかしても食べられません。

 じつはコンニャクイモ、育てるのに3年くらいかかります。しかも寒さに弱く腐りやすいので、わざわざ冬に掘りかえして暖かい場所に保管しておき、春になったらまた植えるのだそうです。

 そんなエグくて手のかかる芋を、さらに手間ひまかけてアク抜きするなんて。それをアルカリ物質でプリプリに固めてみたら、なんと美味しくなってしまったなんて! こんにゃく化を思いついた昔の人は、本当にすごいですよね。

 一年中食べられているこんにゃくですが、もともとの旬は秋。昔は生の芋をすりつぶして作っていたので、芋の収穫できる秋にしか食べられなかったのです。こんにゃくは、お供え物や貴族たち限定のセレブな食べ物でした。

 江戸時代になると、芋を乾燥させて製粉した粉からこんにゃくを作れるようになり、庶民も一年中食べられるようになったのですね。

 こんにゃくの原産地はインドシナのあたりといわれていますが、現在なんといってもこんにゃくをいちばん食べているのは、私たち日本人です!

●こんにゃくはミラクルなダイエット食?

 中国の明(みん)時代の『本草綱目』には「糖尿病や呼吸器の病気、顔のできものにも効く」とあり、こんにゃくが体に良いということは古くから知られていたようです。

 コンニャクイモには、人間のエネルギーのもとになるデンプンがほとんどありません。そのかわり、「コンニャクマンナン」という食物繊維が含まれています。人間の消化酵素では消化吸収されない食物繊維なので、お腹いっぱい食べても太りにくいのですね(ただし、こんにゃくは食べすぎると腸に負担がかかるのでご注意を)。

 食物繊維には、コレステロールの増加を抑えたり、糖尿病を防ぐ効果があります。便秘も改善します。

 また、ゲル状になったコンニャクマンナンには他の物質を取り込む性質があるので、発ガン物質や有害な食品添加物を包み込んで、体の中に吸収するのを防いでくれます。

 こんにゃくのカロリーは、100gあたり7kcalほど。アメリカでは、しらたきが『ミラクルヌードル』などの名で販売されています。普通のパスタと比べるまでもなく、超低カロリーなしらたき。食べても太らないミラクル(驚異的)な「麺」ということでしょうか。小麦粉も不使用の自然食品。噛み応えがあって満腹中枢も刺激されるので、ダイエット中のパスタ代用食材として最適なのだそうです。

 ところで「しらたき」と「糸こんにゃく」の違いをご存じでしょうか。
シャワーヘッドのような口金からお湯の中に押し出されたこんにゃく粉などの材料が、熱が通ることで細い紐状に固まったもの。じつは はっきりした区別はなく、その地の習慣で呼び分けられているようです。

続きを読む

TwitterでAERA dot.をフォロー

@dot_asahi_pubさんをフォロー

FacebookでAERA dot.の記事をチェック