甘夏の美味しい季節がやってきています。
美容に優しいビタミンCやクエン酸、ビタミンB1を多く含むため『疲れ知らずの甘夏みかん』とも呼ばれています。
皮には、苦味の成分であるナリンギンというビタミンPが含まれていて、高血圧予防、がん予防に良いとされています。皮にしか含まれないオーラプテンという成分は、活性酸素を抑制する抗酸化作用があります。
甘夏ジャム(甘夏マーマレード)は根強い人気で、自家製の手作りを楽しむ方、おすそ分け(プレゼント)を心待ちにされている方、お取り寄せで楽しむ方、それぞれ毎年甘夏の季節を今か今かと楽しみにされている甘夏ファンの方も多いのでは?
皮ごといただける甘夏ジャムは、おいしいのみならず美容や健康にもいいですね。
甘夏ジャム(マーマレード)は朝食のヨーグルトやパンとあわせたり、南蛮漬けやスペアリブの漬け込みなどお料理にも、お菓子の材料にもと楽しみ方もいろいろです。
このたびは、丸ままジューシーな果実を楽しむために少し面倒な皮むきが簡単になるアイデアをご紹介。甘夏ジャム(マーマレード)の作り方・そのほか甘夏の楽しみ方についてもご案内いたします。

低農薬や無農薬栽培で外の皮がそばかすのような黒い点のある甘夏もありますが、中身はジューシー!まったく問題ありません
低農薬や無農薬栽培で外の皮がそばかすのような黒い点のある甘夏もありますが、中身はジューシー!まったく問題ありません

甘夏農家さんから伝わる甘夏の剥き方とは!?

皮が固いため少し敬遠しがちだった甘夏や八朔も剥くのが楽しくなる?
詳細画像は下記引用をご確認ください。
1 へたの部分をカットし、厚い外の皮に放射線状に切り込みをいれ白い部分の内側にも切込みを入れる。
2 切り込みに沿って外の皮をむき、房を二つに割る
3 ※房の中央の部分を包丁などでV字にカットする《←ここがポイントです》
4 種がある場合は房の皮を剥く前にとりのぞく。
5 端から房の皮をむいていくだけです。隣同士の薄皮がくっついているのでむきやすいのです。
※3 V字カットが難しい場合は、一房ずつわけて、ハサミでカットする方法もあります
(参考)
クックパッド「妊婦さん必見☆甘夏のむき方 」V字カットの方法
http://cookpad.com/recipe/1116480#share_mail
クックパッド「簡単!八朔・甘夏・文旦の剥き方 」ハサミでカットの方法
http://cookpad.com/recipe/3685955

生で食べてもサラダにいれても、丸ごと果実のシロップ漬けやゼリーを作っても最高ですね
生で食べてもサラダにいれても、丸ごと果実のシロップ漬けやゼリーを作っても最高ですね

薄皮を剥かない究極の簡単レシピは・・・?甘夏のアロマを楽しみながらジュース作りを楽しもう!

ある程度の量がお手元にあり、もっと手軽に楽しみたい場合は、薄皮を剥かずジュースにする方法もあります。
甘夏には苦みの成分もありますので絞り過ぎに注意です。
甘夏のエッセンシャルオイルもアロマファンの中ではひそかな人気なのをご存じですか?
やはり柑橘類の精油のため、リモネンが多く90%前後といわれています。リモネンは
ダイエット効果・便秘改善・アルツハイマー認知症予防・二日酔い改善などが有名ですね。
また、オレンジやベルガモットなどと同様、リラックスのアロマとしても知られています。
皮をむいたり、ジュースを絞ったりしながら、アロマに癒されるのも一石二鳥の楽しみ方です。
ジュースは、そのままいただいたり、ゼリーを作ったり、柑橘系の絞り汁としてお料理のアクセントに使うのもよいです。
ジュースの残りの皮はオランジェットのようにピールをいただくのもいいですね!

旬のご馳走デザートを召し上がれ!ミントや果実を添えると涼やか
旬のご馳走デザートを召し上がれ!ミントや果実を添えると涼やか

これははずせない!定番!鉄板!甘夏ジャムの作り方をチェック

古くから食されている甘夏みかんは中医学(東洋医学)では「理気健胃、燥湿化痰」の効能があるとされています。
◎理気(りき):どんより滞った気の流れを整え、だるさの軽減や自律神経の調節をします。
◎健胃(けんい):胃腸を健やかにします。
◎燥湿(そうしつ):身体の余分な湿気を乾かします。梅雨時期の身体のだるさ、関節痛、むくみなどにも効果的です。
◎化痰(かたん):痰を取り除きます。
これから梅雨時期の湿気の多い季節にむけて最適な食べ物ですよね。
毎日お手軽に、しかも皮ごと美味しくいただける甘夏ジャム(甘夏マーマレード)は、この季節作り置きしておきたいアイテムです。
材料は、シンプルで甘夏みかんとお砂糖だけ!
上記の薄皮の剥き方を参考に、少しの手間で美味しい甘夏ジャムのできあがりです。お試しあれ。
【甘夏ジャム(甘夏マーマレード)】
<材料>
甘夏みかん 5個
砂糖もしくはグラニュー糖 皮・実の65%(甘夏みかんの大きさによりますが、700g前後となります)
<作り方>詳細は下記リンク参照
1 殺菌した空き瓶を用意。私は洗ったあと濡れたままレンジでチンして殺菌終了にしてます(ラベルが焦げるので取ることを忘れずに!)
2 甘夏の下側からぐるっと1周十字に切れ目を入れて皮を剥く。 剥いた皮を1~3mmほどの千切りにする。(結構太くても大丈夫) ここで皮の重量を測定しメモをします
3 圧力鍋に皮とひたひたに水を入れ、蓋をして加熱。シューっという音が微弱ではなく大きく噴いたら火を止め、圧が下がるのを待つ。 圧力鍋のない場合、大きな鍋にひたひたに水を張り透き通って柔らかくなるまでしっかりと煮てください
4 皮を煮ている間に房の種と薄皮を剥く。薄皮は結構大雑把でOK。 使い捨ての手袋をすると手が荒れません。実の部分の重量を測定しメモをします
5 皮と実の重量を足して、その重量の65%分の砂糖もしくはグラニュー糖を用意する
6 圧力鍋の圧が下がって蓋を開けられるようになったら、ざるに出し、水に30分ほどさらします(その時間で実を剥いたりします)
7 水にさらした皮の水気を布巾で軽く絞りそのままもしくは包丁で刻んでも、お好みで皮の形状を決めてください。
8 鍋には皮を剥いた実をまず入れます
9 次に砂糖を入れて麺棒やマッシャーで実を潰します。(ブレンダーでももちろんOK) ビチャビチャになるまで押しつぶします
10 最後に皮を入れたらかき混ぜて全体をなじませます。いよいよあとは煮詰めるだけ
11  点火後、中火で煮立ってくるまで放置しておきます。灰汁が出始めたら綺麗に取り除き、それから時々かき混ぜます
12 20分もすると、段々ぐつぐつとろみが出てきます。スプーンですくってみて、皮の部分がドロッと落ちるようになったらOK
13  瓶に詰めて冷めるまで置いておきます。詰める際、火傷にはご注意ください!

1年保存がOK お友達におすそ分けもよし、自宅で年中楽しむもよし
1年保存がOK お友達におすそ分けもよし、自宅で年中楽しむもよし

旬を楽しみつつ、熊本の農産物を購入し熊本応援の輪を広げよう!

甘夏みかんは、全国出荷量が熊本一位、鹿児島二位と九州からの出荷が大半をしめています。
甘夏はすでに九州では3月から出荷がはじまっており出荷最盛期は終盤をむかえていきますのでお早めにお求めください。
熊本では、ほかにも多くの柑橘類を生産しており、甘夏のほかにも夏みかん、デコポン、晩白柚(ばんぺいゆ ギネスにも登録された最大級の柑橘)などおいしい果物を出荷しています。熊本産のジュースや缶詰などの加工品も多くあります。
また、スイカ(全国出荷量一位)、メロン、イチゴも熊本を代表する果物です。旬を先取りして九州では出荷されるものも多いため、野菜では、トマト(全国出荷量一位)やなすなどもすでに店頭で多くみかけられると思います。
ぜひお手にとってお買い求めください。