ジャガイモ半分で、1日のビタミンB1量を補給!ビタミンCはリンゴの8倍!

じゃがいもは、ビタミンCがリンゴの8倍もあり、でんぷんに包まれているために熱に強く、ゆでても5割以上も残ります。
また、代謝をあげて糖質をエネルギーに変えるビタミンB1は1日の必要量を半個で摂取できます。
ドイツ人に壊血病が少ないのは、じゃがいもを主食としているからだと言われました。ビタミンが不足しがちな風土での生活の知恵です。
また、皮近くに栄養価がありますので、皮がうすく丸ごといただける新じゃがは、効率よくビタミンをとることができます。これは食べない手はありませんね!

新じゃがと新玉ねぎのジャーマンポテトは初夏の定番!ベーコンをアンチョビにかえてアンチョビポテトも美味
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海賊料理!? 子どものおやつにもお酒のおつまみにも 簡単で美味しい「じゃがいものパイユ」

保存がきき、ビタミンが補給できるじゃがいもは、船の旅でも貴重な食材でした。
ただし、新じゃがの場合は、水分が多く意外に日持ちがしませんので、早めにお召し上がりください。
保存するなら、冷蔵庫に入れるとデンプン質が糖質に変わって味が落ちてしまうので、必ず常温で保存を。
なるべく新聞紙や紙袋にくるみ風通しのよいところが理想です。買ってきたら1週間~10日程度で食べきるようにしましょう。
今回は「じゃがいものパイユ」と和食の定番「新ジャガイモの煮っころがし」レシピを記載します。
じゃがいものパイユは、フランス料理の付け合わせですが、漫画ONE PIECEの話に登場しサンジ特製のメニューとして知られるようになりましたね。
【ジャガイモのパイユ】
<材料>
じゃがいも 3個
とろけるチーズ 50g
オリーブオイル 適量
パセリかバジル  適量
<作り方>
1 スライサーで薄くしさらに縦に細く切る
2 ボールにジャガイモをいれ、細かくきったチーズを混ぜる
3 適当な大きさにまとめ、薄く平らにし油で焼き揚げする
(バターやマーガリンを少し加えると香りが◎)
4 ひっくり返して両面カリッと焼きます
5 食前にバジルやパセリを散らし完成です

【新ジャガイモの煮っ転がし 甘辛バター醤油】3人分
<材料>
新じゃがいも 300g
バター 10g
◎醤油 大さじ1と1/2
◎砂糖 小さじ1
◎みりん 小さじ2
<作り方>
1 鍋にじゃが芋と水を入れ、中火~強火にかける。沸騰したら弱火にし、竹串がスーっと刺さるくらいまで茹でる(5~10分くらい)
2 じゃが芋を茹でている間に、◎の調味料を混ぜ合わせておく
3 じゃが芋が茹で上がったらザルに上げて湯を切る。
バター・じゃが芋・(2)で混ぜておいた調味料を鍋に入れて弱火にかける
4 極弱火にして鍋を揺すり、木べらやスプーンなどでじゃが芋を優しく転がしながらタレをからめて出来上がり

ジャガイモのパイユ ベーコン帽のっけ パイユは藁という意味です
ジャガイモのパイユ ベーコン帽のっけ パイユは藁という意味です

じゃがいもの花は貴婦人たちの間で大流行したってご存知でしたか?

18世紀の中ごろのフランスはたいへんな凶作にみまわれました。このとき、このじゃがいも栽培を提案したのが、薬学者のパルマンティエでした。彼はルイ16世に、じゃがいもの花束を献上し、救荒作物としての有効性を説きました。
そして、国王は王妃マリー・アントワネットにじゃがいもの花を身につけさせて夜会に臨ませました。きらめく夜会服と清楚な花の演出に、貴族たちは目をみはったことでしょうね!また、国王のいも畑に昼間は見張りを立て、夜は監視を解いて、”国王の作物”を盗みやすくしました。こうしてじゃがいもは短期間の間に庶民に広まりました。
じゃがいもの花にはオレンジ系がなく白やブルー系が多いです。ベニアカリは最近できた改良品種でめずらしく赤い花をつけます、一度みてみたいものです。原産地のアンデスの高地では、紫外線が強く、日本より鮮やかな色の花が咲くといわれています。
各地のじゃがいもに思いを馳せながら、この季節新じゃがの旬味を是非お楽しみください。

くしゅっとした花びらがかわいらしいですね
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