陽気がよくなってきたのに、ゴホゴホゴホ……咳が出る。
風が冷たいなと感じて夜間にエアコンをつけると、ホコリくさい臭いがする。
または、エアコンをつけるとノドがイガイガ、咳が出るような気がする……。
そんな症状に心当たりがある方はいませんか!
暖かくなってきた“いま”こそ、エアコンをしっかり掃除しませんか。GWこそ、その好機なんです!

GWは掃除に適した絶好の時季。天気のいい日に、ぜひエアコン掃除を!
GWは掃除に適した絶好の時季。天気のいい日に、ぜひエアコン掃除を!

Googleが実証した、初夏や初冬に多い咳の症状

まず、気になる数字をご紹介しましょう。
それは、5月、6月、10月、11月の4つの数字です。
ご存じの方も多いと思いますが、ある単語がGoogleでどれだけ検索されているかというトレンドをグラフで確認できる、グーグルトレンドなるサービスをGoogleは提供しています。
そのトレンドは、ビックデータとして様々なシーンで活用されていますが、1年を通して「咳が止まらない」の検索数が多かった月が、実は5月、6月、10月、11月なのです。
「咳が止まらない」の検索数が多い、それはすなわち ──、
その時季に咳の症状に悩んでいる人が多いということ。つまり……、
「5月」「6月」は、冷房のかけ始めの時季。
「10月」「11月」は、暖房のかけ始めの時季。
この冷暖房のかけ始めのタイミングで、冬や夏に酷使したエアコン内部にたまったホコリ、カビ、雑菌が吹き出し口から室内に排出され、咳を発症する人が多い……と考えることができるのです。

在宅時の咳が気になったら要注意
在宅時の咳が気になったら要注意

初夏(5月初〜中旬)はエアコン掃除の好機!

エアコンの清掃業者に依頼する方法もありますが、まずは自身でエアコン掃除にトライしてみましょう。
手順は以下の通り。
● 〈手順01〉 エアコン外側のホコリを雑巾拭き
エアコンのパネルを外す前に、水気を含んだ雑巾でエアコンの外側を拭き取ります。雑巾が汚れる場合は2度、3度重ね拭きしましょう。
● 〈手順02〉 バネルのホコリを外から除去
エアコンのパネル部分に付着したホコリは、雑巾で取り去ることができないので、掃除機ヘッドをブラシタイプのものに替え、パネルの細かい部分に付着したホコリを優しい力加減で吸い取ります。
このひと手間で、パネルを外す時にホコリが舞い散りません。また、力を入れて吸い取ると、ホコリがフィルターの目に詰まったり、内部に入ってしまい逆効果に。
※ 椅子などの上で作業するときは、足元が安定しないと転倒することも。しっかり足場を確保してくださいね。

吹き出し口からは目に見えないカビ・ホコリが!
吹き出し口からは目に見えないカビ・ホコリが!

●〈手順03〉 電源をOFFにする
エアコンのコンセントを抜く。または、ブレーカーを落としましょう。
● 〈手順04〉 ルーバー(羽部分)の汚れを除去
雑巾に中性洗剤を薄めた液剤をしみ込ませ、ルーバーの外側と内側を拭いていきます。指が届かない場合は、細長い棒に雑巾を巻いて拭きましょう。
● 〈手順05〉 パネル内部に設置されたフィルターを清浄
エアコンによって異なりますが、パネルを開くとパネル内部にフィルター(右上画像)が設置されている場合が多いので、フィルターの有無を確認します。フィルターがある場合はフィルターを取り外し(元に戻すときのために位置を確認しておきましょう)、浴室のシャワーを活用して中性洗剤を薄めた液剤ですすぎ洗いします。
水の流れにそって黒いホコリが目で確認できる場合は、やわらかめの歯ブラシやスポンジで、フィルターの表裏を優しくこすりながら、ホコリを落としていきます。
●〈手順06〉パネルを開いた状況で、パネルまわりの汚れを除去
吹き出し口の四隅に、目で確認できる汚れがあれば雑巾で拭き取りましょう。このとき、雑巾をかける範囲はあくまで手の届く範囲に。内部まで手をのばすのは危険ですし、エアコンの故障の原因となります。
● 〈手順07〉仕上げ
洗浄したフィルターは、ベランダなどの風通しのよい場所で2時間ほど陰干しします。
その間、エアコンのパネルは開いた状態で通風状態に。フィルターが十分乾いたらもとの位置に戻し、電源を入れて送風モードに。30分ほどエアコンを送風運転して内部の湿気を除去します。
注意点/市販のエアコン洗浄スプレーは、使い方を間違えると故障の原因になるほか、水漏れの原因になるため十分な注意が必要です。また、噴射式のスプレーを使用する際は、電装部品に液剤がかからないようにしてください。

フィルターが汚れていると、電気代も ⤴
フィルターが汚れていると、電気代も ⤴

これからの時季、冷房OFF後にひと工夫!

GWが開けると、ジメジメした梅雨、そして、湿度と気温が上昇する夏がやってきます。
冷房をかける機会がこれからグンと増えることになりますが、長時間の冷房運転によってエアコン内部は結露します。
当然ながら、エアコンの運転が終了すると同時にルーバーは閉じるので、内部は湿気のこもった状態に。
知らず知らずのうちに、カビや雑菌が繁殖しやすい環境を作ることになっているのです。
そこでひと工夫!
冷房運転後に30分〜1時間ほど送風運転をすると、内部の湿気は除去され、カビが生えにくくなります。
── あとは2〜3週間に一度、パネル・ルーバーまわりの雑巾がけと、フィルター洗浄を!
すると「エアコンをかけたときのイヤな臭いがしなくなった」「電気代が安くなった」「咳が出なくなった」といううれしい効果が期待できるはず! GW中に皆さんもエアコン掃除にチャレンジしてくださいね。