寒い冬が過ぎ、春到来。
スーパーを見ても、「新」のつく野菜が店頭に並び始め、春の訪れを一層感じるようになりました。
とくに「新玉ねぎ」は、この時期だけの柔らかい味わいを楽しめる人気の春野菜。
甘くて生でも美味しく食べられるのがうれしいですよね。
兵庫県・淡路フルーツ玉ねぎや佐賀県・白石の新玉ねぎ、本県・熊本フルーツ玉ねぎなど、様々なブランド玉ねぎも人気です。
それぞれに違った味わいがあり熱烈なファンも多いのですね。
さあ、この時期だけの美味しい新玉ねぎを楽しんでみませんか!

血液サラサラ効果も期待! 新玉ねぎは辛みが少なく、生でシャキシャキ食べられる
血液サラサラ効果も期待! 新玉ねぎは辛みが少なく、生でシャキシャキ食べられる

新玉ねぎはなぜ、白色なの?

一般的な玉ねぎと新玉ねぎの大きな違いは、「色」です。
普通、玉ねぎは収穫してから1カ月ほど乾燥させるため薄皮が茶色ですが、乾燥することで、保存性を高めていることによります。
それに対して新玉ねぎは、収穫してからすぐに出荷されます。見た目も柔らかでふっくらした印象があるのは、このためです。
玉ねぎの収穫は春と秋の年2回。
春に種を蒔くのは北海道が中心で、その他の地域は秋に種を蒔きます。
秋に蒔いた種が収穫時期を迎えるのが5〜6月。
その玉ねぎを3、4月頃に早取りしたものが新玉ねぎになります(早いものは1月から出始めます)。
だから、水々しい美味しさがぐんと生きているのですね。甘みが強く辛みが少ないので、スライスしてそのままサラダなどで食べるのも美味しいです。
オススメは、「新玉ねぎの丸ごとレンジ蒸し」。
タマネギのお尻に包丁で十字の切り目を入れ、ラップに包んでレンジで5分程度加熱すれば、柔らかくてホクホクの玉ねぎ蒸しが出来上がり!
丸ごと一つペロリといただけます。お好みでポン酢や醤油、鰹節をかければ、立派な献立になります。

これは、保存性の高い一般的な玉ねぎ
これは、保存性の高い一般的な玉ねぎ

選び方・保存法のポイントは?

野菜選びのポイントはまず、持ってみることです。
首の部分が小さく締まっていて重みがあること、軽く押してみてへこまないことがポイントです。
また、皮にツヤがありよく乾いているものを選びましょう。
新玉ねぎは、水分が多く傷みやすいので長期保存には向きません。早めに食べきりましょう。
もし保存する場合は、風通しのよい日の当たらない場所で、ネットなどに入れて吊しておきましょう。

玉ねぎを切ると涙が出る原因は?

ところで、玉ねぎを包丁で刻むと目がツーンとして涙が出てきますよね。
これは玉ねぎの細胞がつぶれると、中に含まれている硫化アリルという物質からガスが発生して、目を刺激するから。
このガスを発生させないための方法としては、玉ねぎを冷蔵庫で冷やしておいたり、よく切れる包丁を使うことがおすすめです。
硫化アリルは玉ねぎに多く含まれるビタミンB1の吸収を助けてくれる有り難い栄養素。
また血液サラサラ効果も期待できます。
硫化アリルもビタミンB1も熱に弱いのが特徴なので、辛み成分が少ない新玉ねぎを、ぜひ生のまま堪能してみてくださいね。

悲しいのではありません。原因は玉ねぎです
悲しいのではありません。原因は玉ねぎです