美味しい筍が手にはいったら!

日をおいたものや店頭で求めたものはあく抜きが通常必要ですが、新鮮な筍を手にすることがあれば掘りたてならではの味を楽しみたいものです。
●初物のたけのこは重宝され出はじめのものは小ぶりですが中身が詰まっております。旬を先取り新芽の香を楽しみ味わっていただく筍です。 若たけのお吸い物や味噌汁がおいしくお召し上がりいただけます。
●4月中旬から下旬は、最盛期の到来です。筍の一番味が乗ってくる時期です。ほりたてのもは色の白さと刺身ができるほどの軟らかさ、加えて独特の風味があることが特徴です。京筍は「白子たけのこ」と呼ばれるくらいの色白さです。 旬のわかめを添えて若たけ煮をお楽しみください。
●ひとまわり大きくなったものは一段と甘みを増していきます。 大胆にぶ厚く切って、直かつお煮がたいへんおいしくいただけます。旬の木の芽と白みそをあわせ木の芽あえにしてもよいですね。
たけのこは鮮度が命。新鮮なたけのこは、糠を入れてアク抜きする必要がなく、土を洗い流したら、皮付きのまま真水で40~60分茹でてください。皮を付けたまま茹でると風味が逃げず、香りも楽しめます。
そのまま冷めるまで置いてから、さまざまな調理法で旬の味覚を楽しみます。
おすすめは、たけのこの刺身と焼筍。生で食す場合は、掘って30分以上経つとえぐみが出るので、下茹でしたものを薄くスライスして食すのがポピュラーです。焼筍は茹でずに、皮付きのまま蒸して焼くと美味しいそう。ホクホクとした旨みと香ばしい香りは、まさに春の旬味です。
筍の牛鍋、筍と豚バラ肉の炊いたんなど、美味しいメニューがたくさん!!下記リンクの筍のレシピ集も是非ご参考ください!!

旬のあさりと筍ごはんに若竹のお吸い物 春到来の味わいですね
旬のあさりと筍ごはんに若竹のお吸い物 春到来の味わいですね

竹にも花が咲く!?竹ミステリー

竹にも花が咲くことをご存じでしたか!?
一斉に開花、一斉に枯れるため、その現象がまさに病的に見えることから「開花病」「十年枯病」などと呼ばれ、昔から恐れられてきました。しかしこれは、一定の周期で起こる生理現象であり、病気ではありません。
開花までの周期は長く、真竹ではほぼ120年のサイクルといわれています。孟宗竹は67年目に開花したという事例が2つあるだけで、現状でも周期についてもまだよく分かっていません。また、開花すると種子を実らせるのが一般的ですが、ほとんど種子が実らないものもあります。 解明されていないことが多いようです。
成長期に竹は1日で80~100mm伸びるといわれる竹です。
生命力と謎に満ちた竹から「竹取物語」が生まれたのもうなずけますね!

淡竹(はちく)の筍は、えぐみやあくが少なく細長いです
淡竹(はちく)の筍は、えぐみやあくが少なく細長いです

疲労回復によい!?気になる筍の栄養は?

●疲労回復に
グルタミン酸やチロシン、アスパラギン酸などのうまみ成分でもあるアミノ酸が含まれています。ゆでた時にでる白い粒状のものはチロシンで害はありません。これらの成分は疲れをとる働きもあります。
●カリウムを豊富に含んでいます
カリウムはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧に効果があります。また、足などのむくみをとる作用もあるそうです
●食べ過ぎに注意
真竹の筍はアクが強いので食べ過ぎると吹き出ものやアレルギーに似た症状を起こすことがあるので注意が必要です。
●食物繊維の塊
食べても分かるとおり食物繊維を豊富にふくんでいるため、便秘や大腸がんなどの予防に効果があります。

この季節、古来より春の到来を告げる筍の旬味を是非楽しみたいものです。