東京タワーは赤と白! なぜ? ゴールデンゲートブリッジは兄弟のよしみ?!

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東京タワーと桜 (11:00)tenki.jp

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赤と白といえば東京タワー! 桜の開花宣言に浮き立った心も、戻ってきた寒さに「待った!」と云われてしまいましたね。 さあ、いよいよ今年も満開の桜がやってきましたよ! 東京タワーでお花見はいかがですか? なんといっても東京のシンボルで観光名所。 まっすぐ天に向かって伸びる赤と白のタワーは青空に映えて美しいなぁと思う人も多いことでしょう。 でも…こんな派手な色のタワーが他にあるかしら? と思いませんか。 ではなぜ東京タワーは赤と白に塗り分けられているのでしょう? 今でも東京タワーは活躍中! 東京タワーは昭和32年6月に着工、翌年12月に竣工しクリスマスイブから一般公開されました。 テレビ放送が開始されたのは翌33年の1月です。 およそ1年半で建設され運用を始めるというスピードに時代の勢いを感じますね。 高さ333メートルは当時エッフェル塔を追い越して世界一でした。 お天気がよければあの富士山も視界の中に入る高さ250メートルの特別展望台もあります。 眺望の素晴らしさだけでなく、水族館や蝋人形館、スペースワックスといったアトラクションも作られ、修学旅行生や家族連れなど多くの観光客が訪れる人気スポットになりました。。 また東京の夜空に浮かぶライトアップも話題を呼びました。 現在はLEDを使用してさまざまな色でメッセージを伝える、輝くイルミネーションも注目を集めています。 特に思い出されるのは2011年の東日本大震災の時に点灯された光のメッセージ、「GANBARO NIPPON」や「心をつなげよう」のハートマークは一瞬にして全てを奪われた喪失感のなかで大きな励ましとなりました。 2015年5月31日にデジタルテレビ放送が東京スカイツリーに移転するまで東京タワーは半世紀以上にわたって電波を発信し続けてきたのです。 もちろん今でも東京タワーはFMラジオ放送やデジタルテレビの電波塔として活躍しています。 また東京スカイツリーから送信出来なくなった場合のバックアップという大切な役割も担っているんですよ。 赤と白には意味がありました。 これは昼間に飛行機が安全に飛ぶための配慮なのです。 赤白に塗装することで東京タワーは昼間障害標識となっているわけです。 これは航空法によって決められています。 航空法は、地上60メートルを超える高さの建造物には航空障害灯の設置を義務付けています。 さらに、骨組構造の建造物や細長い煙突には、赤白に塗装された昼間障害標識の設置を求めています。 そういえば工場地帯の高い煙突や、ビルの屋上に立つNTTの電波塔は赤と白に塗られているのを思い出しませんか? これも昼間障碍標識ということなんですね。 ではなぜ東京スカイツリーは赤と白ではないのでしょうか? それは白色航空障害灯という閃光を発する照明がついているからです。 これが設置されていれば赤白に塗装しなくてもよいのです。 東京の夜景を見ていると真っ暗な中にキラキラと明滅する光があります。 高いビルがあることを飛行機に知らせているのだな、と想像できますが、ちゃんと法律で決められていたのです。 実はあのゴールデンゲートブリッジとは兄弟のよしみです。 アメリカ西海岸のサンフランシスコ。訪れた方もたくさんいらっしゃるでしょう。 太平洋からサンフランシスコ湾に入る狭い海峡を「ゴールデンゲート」と名付けたのは19世紀半ばの探検家ジョン・C・フリーモントです。そのゴールデンゲート海峡に架けられたのがゴールデンゲートブリッジ。 建設は1933年に始まり4年かけて完成しました。大きく描くアーチが美しい釣橋ですね。 全長2,737メートル。主塔の高さは水面から227メートルと壮大さがわかります。 橋の建設は、風と霧と岩、そして危険な潮の流れとの闘いだったそうです。 さて、東京タワーとサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジにいったいどんな関係があるのでしょうか? 写真をご覧になってお気づきと思います。どちらも塗装に赤い色を使っています。 実はこの色、航空宇宙産業で「インターナショナルオレンジ」と定義されてる色です。 赤と黄色の中間色で赤に近く鮮やかな朱色なのです。 つまり、航空法で決められた昼間障害標識として、東京タワーの赤はこのインターナショナルオレンジでなくてはならないのです。 ゴールデンゲートブリッジがなぜこのインターナショナルオレンジになったのか? それはたまたま鋼材に塗られていたさび止めの赤い色が、周りの景観にマッチして評判がよかったという偶然のたまもの。 サンフランシスコの青い海に架かる橋の赤、そして都会の青空に伸びる東京タワーの赤は見る人を惹きつける魔法の鮮やかさがあると思いませんか。 実は足下には桜の名所が! 満開の桜をどこで楽しみましょう? お花見の予定は・・・とお考えのあなたに! 東京タワーといっしょに桜を楽しんでみる、というのもオススメです。 お隣には桜の名所として有名な増上寺があります。 増上寺は徳川家の菩提寺として600年の歴史をもつ由緒あるお寺。 桜で満開の境内から本堂の後ろに立つ東京タワーを見上げると、江戸からの長い歴史を経てきた今の東京を感じることができるかもしれませんね。 春の都心で今昔を味わってみませんか。

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