今更聞けない? キリスト教最大の祝日・イースターをじっくり解説 (1/3) 〈tenki.jp〉|AERA dot. (アエラドット)

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今更聞けない? キリスト教最大の祝日・イースターをじっくり解説

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  私たち日本人はクリスマス、バレンタインデー、ハロウィンと、欧米の風習にのっかって盛り上がるのが大好き。でもキリスト教圏では本来もっとも大切な日といわれるイースターは、どうもなじみが薄い。

 イースターって名前は知ってるけど、今いち何のことだかわからない。そもそも何月何日がイースターなの? と思ってる方も多いはず(ちなみに今年は、本日3月27日はイースターです)。

 そう、イースターの日は年によって大きく変動するのです。どうしてでしょうか。

 世界の暦をも変更させたキリスト教の大祭典イースター=復活祭

 イースター(easter)とは、十字架にかけられたキリストが三日後に甦ったことを祝う祝日=復活祭(正教会では復活大祭)です。

 クリスマスのように固定祝日ではなく、春分の後の最初の満月の次の日曜日、と定められています。月齢を意識して暮らしているわけではない現代人にとっては、春分はわかるとしても、春分後の最初の満月がいつかなんて、すぐにはわかりませんよね。それがまずわかりにくい上に、その年により三月の末だったり四月の末だったりと幅があるので、几帳面で予定通りが好きな日本人には、とっつきにくい理由にもなっていそうです。

 なぜ「満月」がかかわってくるかというと、キリストはユダヤ教の大祭典である「過ぎ越しの祭り」の日にあわせてユダヤの首都エルサレム入りし、そこでとらわれて磔刑にかけられたため、キリストの受難日・復活と「過ぎ越しの祭り」はほぼ重なります。

 この「過ぎ越しの祭り」はニサンの月(現在の暦で3月から4月にかけて)の14日の満月の日と定められていました。西暦325年にニケア公会議と呼ばれるキリスト教徒の最初の会議が行われ、このとき復活祭をいつと定めるかが論争されました。ユダヤ教の流れを汲む教派は過ぎ越し祭りと同様満月の日とすべきとし、それに反対する教派は主日、つまり日曜日にこだわり、対立が深まりました。そのため両者の主張の妥協が図られて、「春分の日」後の最初の満月の次の主日(日曜日)、とされたのでした。

 ところがこの当時の暦はユリウス・カエサルが紀元前46年に制定した太陽暦(ユリウス暦)でしたが、この暦は一年の長さが実際の天体の運行とわずかにちがうため、長い期間の間に春分の日などの節気がずれていってしまいます。

 そこで1582年にローマ教会のグレゴリウス教皇は閏年の入れ方を変更した新太陽暦、すなわちグレゴリウス(グレゴリオ)暦を制定します。その際、春分の日を3月21日と固定しました(実際には年により3/20、まれに3/19となる年も)。これは、イースターの日取りを一定期間・時節に固定するための措置でした。これにより、イースターの日取りは3月22日~4月25日の間に収まるようになりました。

 しかし、ローマ帝国が、西方教会(カトリック・プロテスタント)と東方教会(ギリシャ正教・ロシア正教)に分裂、東方教会では変わらずユリウス暦を用いてイースターを制定しており、そのため西方教会と東方教会では日取りが大きくずれることがままあります。

●イースターのシンボル・タマゴには厳しい戒律の歴史があった

 さて、イースターをよく知らない人でも、卵の殻をきれいにペイントして飾ったり、卵形のチョコレートが配られたり、タマゴころがしやタマゴ探しなどのイベントが行なわれることはご存知なのでは。ハロウィンが「かぼちゃ」ならイースターのシンボルは「タマゴ」。どうして「タマゴ」なんでしょうか。


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