ホワイトデーが過ぎ、スーパーの特設売り場もイースター・パッケージの商品がたくさん陳列されていますね。
ここ数年じわじわと認知度が高まり、第2のハロウィンと期待されている “イースター”ですが、イースターとは何の日かご存じですか?
そこで今回は、キリスト教を信じる人にとってはクリスマス以上に大切なイベントといわれる、“イースター”についてご紹介します。

“イースター”の語源は春の女神“イーアスター”。「春の訪れを喜び合う」という意味も込められています
“イースター”の語源は春の女神“イーアスター”。「春の訪れを喜び合う」という意味も込められています

イースターって何の日?

イースターはキリスト教の祝日で、イエス・キリストが十字架にかけられて処刑された3日後の日曜日の朝に蘇ったことを祝うお祭りです。
日本語では“復活祭”とも訳されます。
キリスト教において、イエス復活の意味は非常に大きく、キリスト教徒にとってイースターは、クリスマス以上に重要な行事ともいわれています。
また、イエスの復活とともに、春の「自然の蘇り」(春がやって来たこと)を祝う日でもあります。

イースターはイエス復活を祝う日
イースターはイエス復活を祝う日

イースターの日は毎年変わる!?

クリスマスと大きく異なるのが、イースターは毎年日付が変わる移動祝日だという点です。
というのも「春分の日の後の最初の満月から数えて最初の日曜日」と定められており、今年は春分の日から一番近い満月である23日(水曜日)から数えて最初の日曜日である27日がイースターとなります。ちなみに来年は、4月16日です。
しかし、宗派によって基準となる暦が異なるため、日付は国や宗派によってズレる場合もあります。

イースターの日は毎年変わる
イースターの日は毎年変わる

イースターの過ごし方

それでは、本題です。
イースターの日、キリスト教徒の人は何をして過ごしているのでしょう。
一般的にはクリスマスと同じように、家族でごちそうを食べてお祝いをします。
そして、クリスマスといえばクリスマスツリーを飾ってお祝いをしますが、イースターといえば「イースターエッグ」と呼ばれるカラフルな卵が欠かせないアイテムとなります。最近では、お菓子のパッケージ等に描かれていることも多く、日本でも見かける機会が多くなりましたね。
そして、なぜ卵で祝うのでしょう。その理由は、卵は生命と復活の象徴と考えられているからです。
イースターエッグは、イースターを祝うために特別に飾り付けられた鶏卵のこと。
昔は染めたり塗ったりしたゆで卵を使用していましたが、現代では、卵型のチョコレートやキャンディを詰めたプラスチックの卵など、さまざまな形態のものが見られます。
・エッグハント…庭などに隠した卵を探す。
・エッグレース…スプーンに乗せた卵を割らずに、誰が一番早く運べるかを競う。
・エッグロール…卵を割らないように転がして遊ぶ。
海外では、このイースターエッグを使った遊びが子どもたちのお楽しみであり、日本人の私たちでも楽しめる内容ですので、パーティーを開く際に、取り入れてみてはいかがでしょうか。

子どもに人気の遊び“エッグハント”
子どもに人気の遊び“エッグハント”