イースター(復活祭)にちなんで、 古今東西の歴史を彩ったタマゴたちのお話をご紹介!

2016/03/24 16:30

もうすぐイースター(復活祭)! 色づけしたタマゴを飾ったり、タマゴ探しをする習慣は、日本でもおなじみになりましたね。 キリスト教が伝来する以前の「春の祭り」に由来すると言われるイースター。 冬の眠りから目覚め、再生に向かう春に、人々はタマゴに願いをこめたのでしょうか。 タマゴは昔から「不思議な生命力を持つもの」「神秘的なもの」として世界じゅうの人びとに大切にされてきました。 ── 今回は、イースターにちなんで、古今東西の歴史を「彩った」タマゴの話をご紹介します!

いろいろなバリエーションがあるオムレツ料理
いろいろなバリエーションがあるオムレツ料理
この世は、タマゴから生まれた!? ヒンドゥー教の聖典によると、世界は白鳥が産んだタマゴから生まれました。ハワイの伝説では、神さまが産んだタマゴが割れて、空と大地ができたと言われています。また、マヤ文明では、人々は「タマゴには呪いを解く力がある」と考えていました。 タマゴに関する最古の文献は、古代アッシリアの粘土板に刻まれたもの。古代エジプト人もタマゴ好きで、ニワトリだけでなくガチョウやハトなど、色々な鳥のタマゴを食べていたそうです。 かのナポレオンも愛した、オムレツ料理 ローマ帝国の時代、貴族の食事はタマゴ料理から始まりました。 はちみつを包みこんだオムレツ料理や、カスタードのようなお菓子が提供されたと言われています。 中世になってもこれらの調理法は受け継がれ、ヨーロッパ各地でオムレツが郷土料理になったのだそうです。 オムレツに関する逸話が残っているのは、ナポレオン・ボナパルト。 ある時、オムレツ作りに失敗し「私は自分の才能を過大評価していた」と嘆いたと言われています。 安くておいしいタマゴは、いつだって庶民の味方 時は下って16世紀。人口が増えたヨーロッパでは、肉に代わる安価な食材として、タマゴがもてはやされるように。タマゴの生産が盛んになり、さまざまな調理法が考案されるようになりました。 似た理由でタマゴが脚光を浴びたのは、世界恐慌下のアメリカ。安価で栄養があるとして、タマゴ料理が推奨されたのです。フランクリン・ルーズヴェルト大統領夫妻も、ホワイトハウスで午餐会を開き、タマゴ料理を食べるパフォーマンスを行ったのだとか。 ベーコンエッグにまつわる不思議なお話 アイルランドの農家で、偶然に発明されたという伝説が残っているのが、おなじみの「ベーコンエッグ」。 ベーコンをフライパンで焼いているところに、天井の梁にとまっていたニワトリがタマゴを産み落とした……というのです。 真偽のほどは「?」ですが、思わず情景を想像してしまいますね! 日本でも古くからタマゴが食べられていましたが、7世紀以降は仏教の影響で肉食、タマゴ食がすたれてしまいます。 しかし安土桃山時代以降、中国から「医食同源」の考え方が伝わり、タマゴの価値が知られるように。 さらに、カステラ、卵そうめん、ビスカウト(ビスケット)などの南蛮料理・菓子が伝来し、タマゴが再び食べられるようになりました。 ちなみに江戸時代になると、百花繚乱のタマゴ料理が登場します。そのお話は、また次の機会にご紹介させてくださいね。 参考:サカイ優佳子・田平恵美編「ポプラディア情報館 世界の料理」 農山漁村文化協会編「地域食材大百科」 ダイアン トゥープス(村上彩訳) 「タマゴの歴史」(原書房)
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