春節から1カ月が経ち、季節はグンと春めいてきました。
今回は、今あらためて注目したい中国雑貨の魅力や、知っていると雑貨選びが楽しくなる中国の吉祥シンボルについてご紹介!
独特のカラフルな色使いや、どこか懐かしいレトロチックな雰囲気で、今も昔も若い女性の間で人気の中国雑貨。
最近は風水グッズや、可愛くて縁起のいい吉祥アイテムとして、中国雑貨を楽しむファン層はますます広まっているようです。

カラフルな色使いが楽しい中国の茶器
カラフルな色使いが楽しい中国の茶器

中国雑貨はすべてがラッキーアイテム

中国雑貨の魅力のひとつ、それは縁起を担ぐラッキーアイテムとして、持つ人や贈られた人の気持ちをアップさせてくれることではないでしょうか。
茶器や食器、壷、置物、アクセサリー、小物、賀紙、ポチ袋、パッケージなど、中国雑貨のさまざまなアイテムのモチーフ(デザイン)には、必ずといっていいほど縁起物が使われています。縁起物のモチーフには、動物、植物、人物、数字、文様、文字、色、事象、干支などさまざまなものが使われますが、実はこれらのモチーフには「金運・財運アップ」「商売・仕事・勉強の運気アップ」「良縁・子宝・家庭円満・長寿祈願」など、それぞれに吉祥の意味があるのです。
たとえば、食器などに描かれている柄や文字ひとつをとっても、それぞれに吉祥を表すおめでたい意味が込められています。
このように、中国には実に多くの吉祥シンボルがあり、縁起にかかわる物事や事象が、身のまわりの品々や生活の中に深く浸透しているのです。

中華どんぶりを縁取る渦巻き模様は「雷文」と呼ばれ、魔よけの意味がある
中華どんぶりを縁取る渦巻き模様は「雷文」と呼ばれ、魔よけの意味がある

中国ならではの吉祥シンボルの意味

ではここで、中国雑貨でよく見かけるシンボルモチーフをざっとご紹介しましょう。
【金魚】富裕・幸福の象徴。
【蝙蝠(コウモリ)】中国語で「蝙蝠」(ピェンフー)の発音が、「変わる福」(蝙=変わる、蝠=福)と同音になることから、「福に変わる=縁起がいい」となる。
【獅子(ライオン)】百獣の王として威厳・勇壮・豪壮などの象徴とされ、災難を防ぎ、沈める力を持つ。
【豚】豊穣・繁盛・富裕・子沢山を表すほか、試験合格を願うという意味も。
【亀】長寿の象徴。
【龍】想像上の霊獣で支配を表す。水の神。
【虎】英雄豪傑の象徴。
【蝶】美と長寿の象徴。
【鳳凰】想像上の霊獣で、仁愛・慈悲・華麗を表す。
【蓮(ハス)】中国を象徴する聖なる花。気品・高尚・清廉・潔白の情を表し、多子多福の願いを叶える。
【ミカン・金柑】金運を上げる。
【桃】長寿・不死のシンボル。邪気を払う。
【唐子(からこ)】唐風の衣装を着た童子(子ども)のモチーフ。多子多福の象徴。子どもの健やかな成長を願う。
【青】春・東方を表す色。若々しさ、生命の躍動を表す。
【赤(紅)】福をもたらすおめでたい色で、夏と南方を表す。
【金色】財宝・富裕の象徴。商売繁盛を願う。
【如意(にょい)】もともと如意とは、背中の痒いところを掻く柄のついた道具のことで、「思いのままに、万事が意に如う(かなう)」という意味を持つ。
【喜字・吉祥字】喜・福・壽などの文字は、「喜びや福、お祝い事が来て欲しい」という願いを表す。また、中国には玄関や壁などに「福」の字を逆さに張る風習があり、中国語で逆さを意味する「到(いたる)」とかけて、逆さにすると「天から福が落ちてくる、福にいたる」となる。

持つ人や贈る人に元気とエネルギーを与えてくれる

さて、いかがでしょう。日本や西欧とは違った意味を持つモチーフもあって、なかなか面白いですよね。こうしたモチーフの意味を知ることで、その品への思いや気持ち、興味や愛着もより深まるのではないでしょうか。
たとえば、豚や亀の置物でも、金魚柄の茶碗でも、蝶や蓮をあしらった小物でも、自分のラッキーアイテムとして身近に置いたり・使ったり・身につけたりすれば、日々のモチベーションもグンとアップすると思いませんか。
また、開店祝いに金色の豚(=商売繁盛)の置物を贈ったり、出産祝いに唐子(=健やかな成長)柄の食器をプレゼントしたりと、相手に自分の気持ちを添えて贈ることもできます。牛(=学問成就)のモチーフや文字をあしらったポチ袋で、お子さんにお年玉やお小遣いを渡せば、ちょっとは勉強に励んでくれるかもしれませんね(笑)。
一つひとつの品にさまざまな思いやパワーが込められ、私たちに元気とエネルギーを与えてくれる中国雑貨。知れば知るほど、その魅力や楽しさは広がっていきます。
横浜や神戸、長崎のチャイナタウンには中国雑貨のお店もいっぱいありますから、訪れた際にはぜひ足を運んで、ラッキーを呼び込む「宝探し」を楽しんでみてはいかがですか。

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