三が日最後の今日は仏滅、明日4日は大安。縁起担ぎか迷信か? 六曜について調べてみました

2016/01/03 16:30

今日1月3日は「仏滅」ですが、明日1月4日は2016年初の「大安」ですね。 大安=よい日、という印象から、仕事始めにすると縁起がよい……と、思われる人が多いかもしれません。 でも、六曜(ろくよう・りくよう)、六輝(ろっき)ってそもそも何のことかご存じですか? 年配の方は六曜について詳しい方も多いでしょうが、「赤口」「先負」などの正しい読み方や意味を知らない……というデジタル世代も多いはず。 神事が多い年明けに際して、せっかくなので六曜あれこれを確認してみましょう。

一部のカレンダーに載っている、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種の曜
一部のカレンダーに載っている、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種の曜
大安・仏滅・友引ぐらいは知っているけれど…… 「結婚式は大安に」 「お葬式に友引はダメ」 「仏滅は縁起が悪い」 社会経験のない10代はともかく、社会人としてある程度の経験を積んだ大人なら、ほとんどの日本人が持っているイメージといえば、こんなところでしょうか。 「それって、冠婚葬祭カレンダーのことでしょ?」 いえいえ! これは「六曜(ろくよう)」もしくは「六輝(ろっき)」というもので、暦を6種類の吉凶で区別したものです。 中国で生まれ、日本に伝わったのは14世紀ごろのようですが、広く使われるようになったのは幕末以降。 時代とともに使われる漢字や意味も変わってきたのだそう。
結婚式場にとってかきいれどきは、やはり大安の日
結婚式場にとってかきいれどきは、やはり大安の日
六曜の読み方と意味 では、読み方と意味を紹介しましょう。 ●先勝(せんしょう/さきかち/せんかち) 文字そのまま、「先んずれば勝つ」という意味で、急ぐことがよい。 行事なども早いほうがよいので、午前中が吉、午後は凶です。 ●友引(ともびき/ゆういん) もとは「共引」で「物事に勝敗がない」という意味が、やがては“友を引く”として葬儀に適さない日に。昼は凶。午前、夕方、夜は吉のため、大安の次にお祝い事にはよい日。 ●先負(せんぷ/さきまけ/せんまけ) 先勝の反対で「先んずれば負ける」という意味。急がず慌てず、すべて平静にしたほうがよい。午前中に物事を行うのは凶、午後なら吉に。 ●仏滅(ぶつめつ) 仏様も滅亡するほど最低の日、という意味ですべての物事が凶とされる。「物滅」ともいわれ、「ものを失う」という意味も。婚礼などのお祝い事はこの日を避ける習慣がある。 ●大安(たいあん/だいあん) 「何事も大いに安し」、つまりはすべてにおいて吉という意味。仏滅と反対で、お祝い事をはじめ、旅行や引っ越しなどを行うには終日よい日。 ●赤口(しゃっこう/せきぐち/しゃっく) 現在の正午、昔でいう「牛の刻(午前11時頃から午後1時頃)」のみが吉で、他はすべて凶。特に、祝い事は大凶! 赤の色が火や血を連想させるため、そのような仕事を持つ人は気をつける日とも。 ── 読み方はいろいろあるようですし、どれも吉凶を示していて、はじめからわかっている“おみくじ”みたい! 占いのようでもあり、単なる迷信のようにも見えますが、なぜか冠婚葬祭や建築など、日本人のさまざまな行事の日を決めるガイド的な役割を担い、現在も一部のカレンダーに記載されて広く利用されているのが実情です。 伝来元の中国では、とっくに使われていないというのも面白いですね。 六曜は、決まりを当てはめればすぐわかる 実はこの六曜、順番が決まっています。 ●【日の順番】 「先勝」⇒「友引」⇒「先負」⇒「仏滅」⇒「大安」⇒「赤口」 この順番で、次はまた「先勝」……とくり返すのが基本です。 現在の1週間は7日ですが、昔は1週間が6日だったと考えるとわかりやすいかもしれません。 では、始まりはいつなのかというと……次の決まりがあります。 ●【月の始まり】(旧暦において) 1月と7月の1日⇒先勝 2月と8月の1日⇒友引 3月と9月の1日⇒先負 4月と10月の1日⇒仏滅 5月と11月の1日⇒大安 6月と12月の1日⇒赤口 すべては旧暦*が基本です。 *旧暦は月の満ち欠けをベースにしたもので、新月(朔)の日を一日として数え、ひと月はおよそ29.5日。ひと月が29日の月と30日の月が交互にやってきます。 今年、2016年を例にとってみましょう。 旧暦の1月1日は現在のカレンダー(新暦)では2月8日、つまり、新月(朔)で、上記の【月の始まり】に当てはめると「先勝」に該当します。そこから【日の順番】を当てはめていくと、 翌日2月9日(旧暦1月2日)は「友引」、2月10日(旧暦1月3日)は「先負」、2月11日は……と、決まっていくわけです。 ところが、順に見ていくと【日の順番】が狂うところが出てきます。なぜなら、六曜は新月が来るたびにリセットされるからです。 旧暦の2月1日(新暦3月9日)は6連続の六曜の順番でいくと「先勝」ですが、【月の始まり】の2月1日は「友引」となります。必ずしも六曜の単純な繰り返しにはならないわけですね。 信じる・信じないは自分次第 現在のカレンダーは太陽の動きをもとにした太陽暦(グレゴリオ暦)です。 それに対して月の動きをもとにしたのが旧暦で、六曜は旧暦で決められたもの。 「仏滅」や「大安」など宗教的意味合いがありそうですが、宗教とは全く関係ありません。 月や太陽と関係があるとなると、神秘的でもあり陰陽師の存在もわかるような気がしますが、実は、前述のように、旧暦の月日の数字が割り振られているだけです。 大安吉日に買った宝くじが必ず当たるわけではありませんし、仏滅に結婚しても生涯を幸せに暮らす人もいるでしょう。 今回は六曜のことをご紹介しましたが、知識として知ってはいても、それを気にするかどうか、信じるかどうか……、すべては個人の判断に委ねられているようです。

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