あけましておめでとうございます!
年が開けましたが、初詣に神社やお寺を訪れる人は多いことでしょう。
まだ、行き先を考えていない方は、少し目線を変えて「パワースポット」に訪れてみてはいかがでしょう。
日本は「八百万(やおよろず)の神が宿る国」ともいわれ、全国各地に「聖地」と呼ばれるパワースポットが存在し、活力、癒やしなど、よい気を与えてくれる空間が多々あるのです。
そこで元日にちなみ、今回(東日本編)と明日(西日本編)にわけ、いま注目のパワースポットをご紹介します。

世界文化遺産の富士山をバックにした巡礼の地「白糸ノ滝」
世界文化遺産の富士山をバックにした巡礼の地「白糸ノ滝」

富士の霊水「白糸ノ滝」(静岡県富士宮市)

「白糸ノ滝」は世界文化遺産である富士山の構成資産の一つです。
富士山を崇拝する人々によって組織された講社である「富士講」というものが、かつて存在しました。
富士講の開祖である長谷川角行が白糸ノ滝で身を清めたといわれ、富士講の巡礼の地とされてきました。
以来、白糸ノ滝は心身のデトックスに最適なパワースポットといわれています。
ここに訪れると、悪い邪気を振り払ってくれるとのこと。
2015年があまりふるわなかった人、もやっとした気持ちをひきずっている方は、ぜひ白糸ノ滝へ。

自然界のパワーが集結する「珠洲岬」(石川県珠洲市)

能登半島の最先端に位置する「珠洲岬」。
「聖域の岬」とも呼ばれる珠洲岬ですが、その由縁は世界的にも珍しいといわれる地形にあります。
南からの海流「対馬暖流」と、北からの海流「リマン寒流」が集結している非常にまれな地形なのです。
小さな石が溝に入り、波に転がって約500万年かかりできあがったという「パワーホール」もいくつか見ることができます。ただし、海辺ギリギリにたつ「ランプの宿」という温泉宿があり、ここに泊まらなければ見られない場所も……。
約450年前から続く「ランプの宿」も世界的に人気の宿。
2015年のトピックスといえば、そう北陸新幹線の開業があげられますね。東京からグッと近くなった能登・金沢。
好アクセスを上手に利用して、一度は訪れてみたい場所ですね。

聖域の岬とも呼ばれる「珠洲岬」
聖域の岬とも呼ばれる「珠洲岬」

戦の神様「香取神宮」(千葉県香取市)

関東の初詣といえば、明治神宮、川崎大師、成田山新勝寺が毎年約300万人の参拝者を集め、トップ3に君臨しています。
しかし、知る人ぞ知るパワースポットとして人気なのが、千葉県の香取神宮なのです。
香取神宮は、鹿嶋神宮、息栖神社とともに東国三社と呼ばれる北総の名刹。
特に鹿嶋神宮とは対の関係とされ、両方参拝するのがよいのだとか。
香取神宮の祭神「フツヌシ神」は武道を司る「武神」。そのことから「戦の神様」として信仰を集めています。
勝負事に限らず、「意を決するとき」に訪れるとよい場所といわれています。

強いパワーを感じるといわれる「香取神宮」本殿
強いパワーを感じるといわれる「香取神宮」本殿

死者の思いを受け入れる「恐山」(青森県むつ市)

「ご利益がある」という言葉は似つかわしくない場所ですが、岩場の合間から亜硫酸ガスが噴出する「恐山」といえば、「あの世への入り口」ともいわれ、日本を代表するパワースポットといっても過言ではないでしょう。
また、この地は、高野山、比叡山と並ぶ日本三大霊場の一つ。古くから「死者の魂が還る」といわれる聖地です。
恐山といえば欠かせないのが「イタコ」の存在。
「イタコ」とは、亡くなった人間(霊)とコンタクトを取り、声にする「口寄せ」ができる女性のことです。
2011年に発生した東日本大震災のあとは、家族を亡くした被災者の方々が、イタコのもとを数多く訪れたといいます。
観光目的で訪れるには少し場違いですが、死者の魂を受け入れる貴重な場所として、また、歴史ある湯治場として、ぜひ抑えておきたいパワースポットです。
※明日の同時間配信分では、西日本編のパワースボットをご紹介します。

荒涼とした地に不思議な静けさを感じる「恐山」
荒涼とした地に不思議な静けさを感じる「恐山」